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レイブンズHCハーボー、RBドビンズの穴を「複数のバックス」で埋める計画

2021年08月31日(火) 16:02

ボルティモア・レイブンズのJ.K.ドビンズ【AP Photo/Nick Wass】

ボルティモア・レイブンズは週末にランニングバック(RB)J.K.ドビンズを失ったことによるダメージを受けており、今季にクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンの横に誰を並べるか、さまざまな可能性を検討する必要がある。2020年には1回のキャリーで平均6.0ヤードを記録するなど優れたルーキーシーズンを展開していたドビンズは、現地28日(土)に行われたワシントン・フットボール・チームとのプレシーズンゲームで膝を負傷し、今シーズンは欠場することになった。

ヘッドコーチ(HC)のジョン・ハーボーによると、レイブンズのオフェンスにおいてドビンズの代わりは1人では務まらないとのことだ。

ハーボーHCは月曜日に「私たちのオフェンスのやり方はバックスを動かすことだ。複数のバックスでプレーしたい。われわれはキャリー数が多いため、彼らがオフェンスの中でやることは多い。一人のランニングバックがすべてのレップスを担当することはない。私たちは毎試合3人のランナーが必要で、練習生にも1、2人のランナーがほしい。それが私たちのやり方だ」と語っている。

それはドビンズの負傷の影響を軽視した、社交辞令的な言い方だった。ドビンズはチームのRBルームの中で最も爆発力があり、期待されていたラッシャーだ。しかし、一方でレイブンズがこのポジションをどのように動かしているかについての的確な表現でもある。実際、1試合あたり192ヤードという昨年のNFL最高のラッシングアタックは、コミッティーによって生み出された。1,055ヤードを獲得し、クオーターバックの中で最もダイナミックなラッシャーとしてチームをけん引したジャクソンから始まり、ドビンズが805ヤード、RBガス・エドワーズが723ヤード、RBマーク・イングラムが299ヤードをマークしている。イングラムは移籍したが、53人にまでロースターを絞る期限である火曜日を前に、このユニットには他にRBジャスティス・ヒル、RBタイソン・ウィリアムズ、新人RBネイト・マクラリーらがいる。

レイブンズは新たな選手の獲得に向けて、トレード予定の選手リストや他チームの面々に目を向けるかもしれない。ハーボーHCはその考えを否定せず、次のように語った。

「それはどのポジションにも言えることだ。どのポジションでも改善の機会を探さないということはない。J.K.が負傷したことで、それが話題になっているのは明らかだ。今いる選手よりも優れた選手が出てきても不思議ではないと思うが、もしそうなったり、あるいはベテラン選手が出てきたりしても、私たちは実行すると思う。チームをより良くするためにできることは何でもやる」

レイブンズがリーグ最高のランニングチームであり続けるためには、新たな動きが必要になるかもしれない。

【RA】