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NFLに衝撃、ドルフィンズRBフォスターが引退表明

2016年10月25日(火) 14:14

引退を表明したマイアミ・ドルフィンズのRBアリアン・フォスター【AP Photo/Michael Ainsworth】

マイアミ・ドルフィンズのランニングバック(RB)アリアン・フォスターが現地24日(月)、自身の引退を表明した。

今シーズンの開幕戦でフォスターは先発RBとしてドルフィンズデビューを飾ったが、第2週のニューイングランド・ペイトリオッツ戦で軟部組織を負傷して以来、今回のニュースが飛び込むまで表にその名が浮上することはまれだった。マイアミでの22回のアテンプト、55ヤードを最後にそのキャリアに幕が降ろされる。

スポーツウェブサイト『Uninterrupted.com(アンインタラプティッド)』に対し、フォスターはこう語った。

「フットボールは私の人生全てであり、癒し、喜び、平穏、そして時には宿敵ともなったものだ。絶頂期を迎えた時や批判にさらされた時などを経て、フットボールに関するどんなことでも愛する方法を学べた。NFLでこんなに長く活躍することができて私は本当にラッキーだった。人生全てをフットボールに捧げ、同時に多くのものも犠牲にしてきたが、私が望んでいたよりもはるかに多くのものを受け取ったと思う。何十年にわたって多くの戦士たちが競い合ってきたこのNFLという舞台で、自分自身もその歴史あるものの一部であれたことを誇りに思う。“誰しも去るべき時は知っている”と私の父は言ったもので、このタイミング以外に引退はあり得ないと思った。おかげさまで心穏やかにこの舞台から退くことができる。シーズン途中での引退はあまり頻繁に起こるものではないが、もうこの体は激しい戦場を耐え抜くことができなくなった。スーパーボウルのMVPとしてNFLを去ることができるなんて選手冥利につき、ファンの皆が名前を連呼してくれる間に身を引くことができるのは選手としてありがたいことだ。残念ではあるが、人生には無数のプランがあり、大抵いつも自分のイメージとは違っているものだ。だが、そのイメージが私をこの大舞台へと誘ってくれた。チームメイトと共にNFLで成し遂げてきたことに関し、これ以上望むことは何もない」

フォスターは“平穏に引退”させてくれることへの感謝をチームに伝えている。30歳のフォスターの引退はすぐにも正式なものになると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋を通して報じた。“なぜ今なのか”というラポポートの質問に対してフォスターは「たとえ小さなケガであっても、また新たなリハビリに耐えきれる心でなくなった」と明かしている。

2009年にドラフト外でヒューストン・テキサンズに入団したフォスターはスティーブ・スレイトンの負傷によってシーズン終盤にチャンスを得るまでの間、ただその時をうかがっていた。しなやかにフィールドを駆け回るフォスターがRBとして注目を浴びたのはそのチャンスを得てすぐのことだった。

その翌年のサマートレーニングキャンプまでにフォスターは大注目選手となり、ファンタジーフットボールの話題の中心選手ともなった。カイル・シャナハンのゾーンブロック戦術に完璧にはまったフォスターは、ワンカットアンドゴースタイルで2010年にはランヤード、スクリメージからのヤード、タッチダウン数でリーグ1位に輝いた。

フォスターは2010年からの5シーズンで4度、プロボウラーとなり、過去5年内で最も完璧なRBとして認識されるようになった。テキサンズがフォスターを放出するまでの間に、ランヤード数、タッチダウンラン数、1試合平均ヤード数、キッカーを除く得点数でチームの記録保持者となっている。

フォスターがこれまでに成し遂げてきた偉業は、世代最高のRBとして多くの人の記憶に刻みこまれるだろう。