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バイキングスHCジマー、貧弱なOLに喝

2016年10月26日(水) 00:50


ミネソタ・バイキングス【Damian Strohmeyer via AP】

ミネソタ・バイキングスのヘッドコーチ(HC)マイク・ジマーは歯に衣着せない正直さが長所でもあるが、今回の場合、この正直さにどれだけのバイキングス選手が耐えられるのだろうか。

現地23日(日)にフィラデルフィアで開催されたバイキングス対フィラデルフィア・イーグルス戦で21対10の大敗を喫したバイキングスのHCジマーはチームに喝を入れた。

ジマーは地元紙『The Star Tribune(ザ・スター・トリビューン)』に「少なくとも2クオーターは非常に情けないパフォーマンスだった。今日の結果にはとても失望している。攻撃的でもターンオーバーされ、ブロックは総崩れし、ボールもこぼしてしまう。クオーターバック(QB)ヒットも食らった。サードダウンやフォースダウンでコンバートできない。前半にはレッドゾーンで3度のチャンスがあったにもかかわらず、結果はそれぞれインターセプト、98ヤードのキックオフリターン献上、パントのファンブルだ。こんなことを続けていたら勝つチャンスなどないに決まっている」と語った。

とりわけ、HCジマーの怒りの矛先は穴だらけのオフェンシブライン(OL)に向いており、「誰もブロックできてない。われわれのOLは貧弱であり、完全な力負けだ」とコメントしている。

この試合、バイキングスは6サック、12QBヒットを許した。2ファンブル、1インターセプトを記録したQBサム・ブラッドフォードにとっては、バイキングスのユニフォームを着て以来、自己最低の試合結果となっている。しかしながら、ジマーは1試合を通してイーグルス守備陣に包囲攻撃を受け続けたQBに対しては擁護する立場を取り、次のように述べた。

「正直なところ、あれだけオフェンスラインが機能しなければ、ブラッドフォードのパフォーマンスを評価することはかなり難しい。腕をつかまれたら誰だって投げられないだろう。彼に関しては心配していない」

ジマーはどこかから優秀なOL選手を獲得するなどしてメンバーをいじるつもりはないことも明言。サラリーキャップに余裕がなく、ドラフト1巡目指名権も与えてしまった今、トレードはファンの空想世界での話にしか過ぎない。

それまで無敗であったチームがなぜ日曜日になって突然崩れたのか、説明を求められたジマーは「分からない。今週はやらねばならないことが多い」と発言。今週、バイキングスの選手から笑顔がこぼれることはなさそうだ。