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QBタゴヴァイロアがドルフィンズの先発、「これ以上はっきりさせようがない」とフローレスHC

2021年09月02日(木) 09:46


マイアミ・ドルフィンズのトゥア・タゴヴァイロア【NFL】

レギュラーシーズン開幕が近づく今もなお、クオーターバック(QB)デショーン・ワトソンに関するうわさが絶えないマイアミだが、ヘッドコーチ(HC)ブライアン・フローレスがそういったうわさに揺らぐことはない。

うわさについて現地1日(水)に質問されたフローレスHCは、確固たる態度を崩さなかった。彼らはトゥア・タゴヴァイロアと共にある。

タゴヴァイロアがドルフィンズの第1週の先発QBなのか聞かれたフローレスHCは「そうだ」と返答し、「どうやったらこれ以上はっきりさせられるか分からない。トゥアがわれわれのクオーターバックだ。もう一度言ってもいい」と続けた。

フローレスHCは振り返れば18カ月前から繰り返されるこのポジションについての質問に明らかにいらだっている。質問の内容はドルフィンズがドラフトでタゴヴァイロアを優先したことについてから始まり、タゴヴァイロアの健康状態、バイウイークを経ての先発昇格、その後の苦戦、オフシーズンワークへと変化して、ついにタゴヴァイロアの未来についてに至った。ヒューストンにおけるワトソンの状況は解決からは程遠く、最終的な結果にかかわるのはフットボールのことだけにとどまらないため、ワトソンの獲得には単純にトレードを成立させるということ以上のものが必要になる。

それでも、うわさが続く以上は外部から見たときのタゴヴァイロアの状況についての不確実性が継続している。そこで、そういった質問が出ることになる。

報道陣は確かに注目選手がかかわるトレードについての最新のうわさを確認せざるを得ないが、昨年のドルフィンズを追いかけていた者なら誰であれ、マイアミがすでにタゴヴァイロアをフランチャイズクオーターバックに育てるためにできる限りの尽力をしてきたことを知っているはずだ。ドルフィンズは全体5位指名権をタゴヴァイロアに費やし、アラバマ大学時代に負ったケガのリハビリに必要な時間を与え、QBライアン・フィッツパトリックと共に競争力を見せていたにもかかわらず、バイウイークを活用してタゴヴァイロアを先発に昇格させた。

マイアミがそう望んでいるからこそ、タゴヴァイロアが彼らのクオーターバックだ。少なくとも、今のところは。

タゴヴァイロアは第1週に先発を務める予定であり、ワトソンの法的な問題の決着が見えてこない中、フィールド上でよほどの失態がない限りはタゴヴァイロアが2021年を通してドルフィンズの先発を務める見通しが強い。

トレードを要求しているワトソンがテキサンズにとどまる限り、そして、フィールド外の問題が解消されないまま続く限り、うわさも消えないだろう。仮にワトソンに興味があったとしても、ドルフィンズにはワトソン獲得に希望を抱く余地はまったくない。

ドルフィンズはその代わりに、1巡目で自分たちが選んだクオーターバックと前に進んでいく。1巡目指名に値する選手であることをタゴヴァイロアが完全に証明する日を、ドルフィンズは期待しているだろう。

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