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QBワトソンの状況については“日々”進めていくとテキサンズGMカセリオ

2021年09月02日(木) 11:59

ヒューストン・テキサンズのデショーン・ワトソン【AP Photo/Justin Rex】

クオーターバック(QB)デショーン・ワトソンの状況には決着がつく様子が見えない。それが、ヒューストン・テキサンズが現地1日(水)に認めた現実だ。

テキサンズのジェネラルマネジャー(GM)であるニック・カセリオはいつも通りワトソンについての質問に応じる中で、この件について語った。

「それについて私から言うことは、トレーニングキャンプ開始時に話したことと全く違いはないということだ。それぞれの日で、われわれは自分たちがベストだと感じる決断を下していく」とカセリオは話している。

「これは一つずつ進んでいくプロセスだ。デショーンはここに毎日来ているし、トレーニングキャンプにも毎日いる。彼はこのビルにいて、ミーティングに出席し、チームメイトと一緒にいる。繰り返すが、われわれはその日ごとにやっていく」

「何が起こったか、何が起こらなかったかについて推測するつもりはない。それは率直に言って、全員の時間の無駄だ。もっと重要な話すべきことがあると思う。だからこそ、われわれは一日ごとに進んでいく。われわれは自分たちのチームと組織にとってベストだと思うことをやっていくし、繰り返すが、限定的な答えはない。今この時点で最終的な答えはなく、われわれはそのように対処していく」

ワトソンのキャンプ参加の度合いはその日によって違う。ユニフォームを着用して一部の練習に参加する一方で、クオーターバックたちと共にすべてのレップスを行うことはないという日があれば、通常通りの仕事をこなす日もあった。プレシーズンゲームではプレーしていない。

テキサンズではプレーしないという姿勢を貫いていると報じられるワトソン。テキサンズとマイアミ・ドルフィンズでのトレードについてうわさされる一方、チームはワトソンを53名ロースターに維持しつつ、現地火曜日の時点でワトソンをトレードに出していない。

マッサージセッション中の性的暴行および不品行で22件の民事訴訟の対象となっているワトソンは、引き続きNFLと警察の調べを受けている。また、大陪審も犯罪的行為について調査を行っている。

ワトソンに関連する取引で生じることになる大きな補償の要求についてヒューストンは何らかの措置を取っておらず、ワトソンの法的問題が現在進行中である中、トレードについてはほとんど動きがはない。契約にはノートレード条項が含まれているが、ワトソンもまた、自分の行先について確定的な発言をしていない。

ヒューストンはワトソンを含めた53名ロースターで前進していく構えのようだ。現在のスタンスではワトソンにプレーする意思がなく、少なくともNFLによる調査が終了するまでは、テキサンズは実質的に52名のロースターでやっていくことになる。

それまで、ヒューストンはワトソンがプレーしないことを想定して準備を続けて行くだろう。タイロッド・テイラーを先発として、テキサンズは一日ずつ進んでいく。

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