RBリビオン・ベルが練習生としてレイブンズと契約
2021年09月08日(水) 09:59ランニングバック(RB)のデプスを求めるボルティモア・レイブンズが、かつてのライバルというダイスを振っている。
リビオン・ベルがAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区に戻り、レイブンズと練習生の契約を結ぶと『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが現地7日(火)に伝えた。
最初にこのニュースを伝えたのは『ESPN』だった。
レイブンズのRB勢は負傷によって戦力を失っている。最も目立った動きとしては、ベルの他にもデボンタ・フリーマンが月曜日にボルティモアを訪れており、今もそこにとどまって契約に向かっているようだ。
モチベーションにあふれ、戦いの準備も整っているベルは、このニュースが明らかになってからすぐに、熱心にワークアウトに励む様子のハイライトをソーシャルメディアに投稿している。
29歳のベルはかつてピッツバーグ・スティーラーズに在籍し、1年に2度レイブンズと対戦していた。当時のベルはNFLでも最高のRBの一人と見なされていた。
しかしながら、当時の第一級のレベルからは確実に落ちている。
スティーラーズ時代の2018年を契約の問題からホールドアウトしたベルは、ニューヨーク・ジェッツと長期契約を締結。しかし、スティーラーズと同じようにジェッツとの関係も悪化し、リリースされる結果となった。2020年にジェッツを離れてからカンザスシティ・チーフスに加入したものの、プレーの機会は限られ、オフシーズンになって不満をあらわにしていた。
今のレイブンズはオフシーズン中にスターRBのJ.K.ドビンズがシーズン絶望となり、さらにもう一人のRBであるジャスティス・ヒルのシーズンも終了するというフラストレーションを抱えている。
スティーラーズの中心的選手として相手守備陣を圧倒していた時代から3年以上が過ぎたとはいえ、かつての輝きが記憶に残るがゆえに、ベルは今でもちょっとした興奮をもたらしてくれる選手だ。
とは言え、今のところは練習生としての契約を交わしているに過ぎない。チームのシーズン初戦であるマンデーナイトフットボールでは、レイブンズはガス・エドワーズとおそらくタイソン・ウィリアムズを頼ることになりそうだ。
レイブンズとベルが適合していくか、そして、ベルが練習生の枠を脱してチャンスをつかめるかは、時のみぞ知る。現段階で分かっているのは、レイブンズの今後の進展がおもしろいことになりそうだということだけだ。
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