これからもQBニュートンと連絡を取るとペイトリオッツQBジョーンズ
2021年09月08日(水) 13:32クオーターバック(QB)マック・ジョーンズがニューイングランド・ペイトリオッツのQB争いに勝利したことは、多くの人々を驚かせた。ただし、ジョーンズ本人にとっては驚くべきことではなかったようだ。
新人QBであるジョーンズは現地7日(火)、この結果に衝撃は受けておらず、自分は常にデプスチャートのトップにいるクオーターバックであるような気持ちでNFL初シーズンにアプローチしてきたと説明している。
『WEEI』に出演したジョーンズは「実際のところ、まったく。いつも言っているように、俺は先発のために準備してきた」と話した。
「たくさんのレップスをやるチャンスがあった。本当に何も変わっていない。ただ良きチームメイトでいて、毎日プレーを学ぼうと努力し、しくじったところを直し、ジョシュ(マクダニエルズ攻撃コーディネーター)やクオーターバックルームの皆の話を聞いて、アドバイスをもらうだけ」
そのアプローチによってジョーンズが取り立てられ、第1週の先発として多くの人々が確実視していたベテランのキャム・ニュートンがリリースされた。ジョーンズはニュートンのチームメイトとして、また、その代役兼後継者候補として過ごした短い時間に感謝を示している。
「彼は俺にとって本当に良きメンターだった。これからも連絡を取るって分かっている。俺がここに来たときから、彼は俺が彼を助け、彼が俺を助けるためにいるんだって分かっていたから、ぶつかり合ったりみたいなことはまったく感じなかった」
「キャムが素晴らしい人で、最高のプレーヤーなのは明らかだし、どこかに加わってほしいと思う。確かに彼からたくさんのことを学んだし、これからもブライアン(ホイヤー)やクオーターバックルームの皆から学び続けることにワクワクしている」
ジョーンズは新人クオーターバックとして素晴らしいプレシーズンをまとめ上げており、『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』はそれを歴代ベストとランク付けている。その評価にはペイトリオッツも同意だったようだ。経験のないスターターと前に進んでいくペイトリオッツだが、そのことについてはかなり楽観視しており、崇拝されるフランチャイズのヒーローだったトム・ブレイディと別々の道を歩み始めてからの新時代が始まりそうな気配だ。ジョーンズのキャリアがブレイディのそれを鏡写しにするものになれば、ペイトリオッツは1巡目指名権をアラバマ大学のクオーターバックに使ったことに大満足するだろうし、ジョーンズ本人はゴールドジャケットに手が届くかもしれない。ただし、今の時点で大事なのは自分の目の前にある戦いをものにすることであり、カントンへの道を思い描くことではない。
実はジョーンズはすでにゴールドの色彩をまとっていた。カレッジフットボールのナショナルチャンピオンシップトロフィーもそうだが、もう一つは同じクオーターバックルームにいたときにニュートンがつけたあだ名である“Mac and Cheese(マカロニ・アンド・チーズ)”の色彩だ。明るい金色の、美味なるサイドディッシュの名でジョーンズを呼んだニュートンはもういない。ニュートンに別れを告げたペイトリオッツは、ジョーンズとの最初のシーズンがマカロニの上に溶けたチーズをてんこ盛りにするのと同じくらい楽しいものになるのを願っているだろう。
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