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「去年よりも良くなるつもり」とカウボーイズQBプレスコット

2021年09月08日(水) 15:55


ダラス・カウボーイズのダック・プレスコット【AP Photo/Rick Scuteri】

シーズン開幕戦であるサーズデーナイトのタンパベイ・バッカニアーズ対ダラス・カウボーイズで、クオーターバック(QB)ダック・プレスコットの333日ぶりの復活の“のろし”が上がる。プレスコットは昨シーズンに恐ろしい足首の骨折と脱臼を抱えていた。

複数回の手術とつらいリハビリに加え、トレーニングキャンプ中に肩も負傷したプレスコットにとって、最後にハドルを指揮して以来、荒っぽい道のりが続いてきた。

『The Athletic(ジ・アスレチック)』のジョン・マチョタによれば、プレスコットは「当然ながら、俺は自分に高い期待を抱いている」と話したという。

「速いスタートを切るつもりだ。前にも言ったけど、必ずしも最初の段階では前と同じような数字を求めているわけじゃない。俺たちは勝っているチームじゃなかったし、早い時期にはコンペティティブなわけじゃなかった。それが、そういう数字がでてきた理由だ。正直言って、去年の自分よりいい状態で出てくるつもりなんだ。それが、2月にフィールドに戻ってきてからずっと取り組み続けてきたことだ」

ケガによって足止めされるまで、プレスコットが記録更新ペースだったことは忘れられてしまいがちだ。プレスコットは5試合に満たない間にパスで1,859ヤード、タッチダウン9回を記録した。試合平均371.2ヤードはとんでもない数字であり、しかも、5試合目は第3クオーターの途中までしか出場していない。健康状態とそのペースを保っていれば、16試合で5,939ヤードを投げていたことになる。

プレスコットが指摘するように、昨年にそういった数字が出た理由の多くが、2万箱のボックスティッシュをもってしても鼻血を止められないほどの穴の多い守備陣にあった。カウボーイズ守備陣は2020年シーズンを通じて改善しておらず、ケガがなければプレスコットがそのペースを続けていたかもしれない。

肩に懸念があるにもかかわらず、プレスコットはすぐに戦いの中に飛び込み、NFLでも最も火力が高い部類の武器たちがいる攻撃陣を率いていく準備ができていると考えている。

「俺の準備はできている」というプレスコットはこう続けた。

「確かに準備ができている。エキサイトしているんだ。ここに来るまで、たくさんのことに励んできた。何か月か前のただ足首のリハビリをしているときから、腕を休めながら足のトレーニングを続けているときまで。ものすごくたくさんのことをしてきたから、ただ出て行ってフルゲームに参加することにワクワクしている。ブラザーたちと一緒に出て行って、俺の好きなことをやる、それだけのことにな」

タンパで強力なディフェンシブラインを擁するスーパーボウルチャンピオンの守備陣に直面することで、プレスコットはいきなり難しい試練を受けることになるだろう。ほぼ1年ぶりに、プレスコットはヒットを受けることに備えている。

ケガをしてから初めてヒットを受けるであろうときがくることについて、プレスコットは「つまり、そのときが来ることにエキサイトはしているけれど、熱望しているとは言わないね。その試合で地面に触れることがなければ最高だけど、それがどれくらい現実的だって言える? すごく現実的とは言えないのは明らかだ。だけど、俺はそのときに向けてエキサイトしている。それを避け、11カ月もヒットのない状態で過ごしてきたからな。この試合に含まれるすべてにエキサイトしているんだ。ウオームアップからプレゲーム、最初のホイッスルからラストまで。そして、その間にあるすべてに」とコメントした。

有力選手のそろうバッカニアーズ守備陣がプレスコットと対峙するとき、カウボーイズファンは息をのむだろう。最後にプレスコットがヒットを受けたとき、何が起こったのかをファンは覚えている。2021年の最初の打撃から立ち上がったときが、プレスコットの完全復活のときになるはずだ。

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