スティーラーズLBワットが練習参加、QBロスリスバーガーが契約に向けて援護射撃
2021年09月09日(木) 08:46ピッツバーグ・スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンがチームとの契約が行き詰っているラインバッカー(LB)T.J.ワットがそれでもバッファロー・ビルズと対戦する日曜日の試合に出場する見込みだと語った翌日、“ビッグベン”がこの論争に加わった。
クオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーは現地8日(水)、ワットをフィールドに立たせるためには、それがどんな内容であれチームはワットに支払う必要があるとの考えを明かしている。また、3月に自分がペイカットを受け入れたのは、まさにそのためだったともロスリスバーガーは話した。
『ESPN』のブルック・プライアーによれば、ロスリスバーガーは「T.J.は何であれ彼が求めるものを手にいれるべきだと思う。今のゲームの中で一番のフットボール選手の一人なのは間違いないし、それはディフェンス全般の中だけの話じゃない」と語ったという。
「ここでいくつかの契約を交渉してきた。俺がより少ない金額を受け入れた理由の一つは、彼みたいな選手が支払いを受けるためだったし、彼は支払いを必要としている。彼は彼自身が求める金額に1ペニーも残さず値するような選手だし、T.J.ワットはそういう男だ。彼が求めるあらゆるものを手にすべきヤツなんだ」
『The Athletic(ジ・アスレチック)』によれば、プレシーズンゲームやトレーニングキャンプのチームドリルに参加していなかったワットが、新契約に影響を与えるべく水曜日の練習には戻ってきたとのことだ。ワットはルーキー契約の最終年に入っており、2年連続でのオールプロ選出を経て2021年には1,000万ドルを超える報酬を受けることになっている。
この春、スティーラーズはロスリスバーガーと来るシーズンに1,900万ドルから1,400万ドルへの500万ドルのペイカットのある新契約を交わした。この動きによってスティーラーズは今のサラリーキャップ下でいくらかの余裕ができている。ロスリスバーガーの39歳という年齢から将来のパフォーマンスが考慮に入れられた面は確かにあるものの、ロスリスバーガーは当時、チームが今のような状況のために蓄えを割り当ててほしいとの考えを述べていた。
ロスリスバーガーは契約後に「キャリアのこの段階にいることをありがたく思っているし、俺たちの成功にとって欠かせない選手たちにチームが対処するのを助けるための一番いいやり方で助けるためなら喜んで自分の契約を調整する」とコメントしていた。
もちろん、ワットとスティーラーズ経営陣の間の行き詰まりが、ロスリスバーガーの春の犠牲によって解消できる規模なのかどうかは分からない。
それでも、長年チームの顔であるクオーターバックが、ワットの契約を完了するために公にチームにプレッシャーをかけている形だ。
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