トレーニングキャンプが開始した頃には危ぶまれたインディアナポリス・コルツの今シーズンだが、開幕が近づいた今はずっと良い状況になっている。

足の手術によってシーズンの大部分を失う可能性もあると見られていたクオーターバック（QB）カーソン・ウェンツが、現地8日（水）の練習にフル参加している。『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートによれば、ウェンツはシアトル・シーホークスのホームを訪れるチームのシーズン初戦でプレーする予定だという。

コルツが2月に2021年の3巡目指名権および2022年の条件付き2巡目指名権と引き換えにフィラデルフィア・イーグルスからトレードで獲得したウェンツは、強く求めていたフレッシュなスタートをインディアナポリスで切ろうとしている。フィリップ・リバースが引退したコルツも、進んでウェンツにチャンスを与えている。

キャンプが始まったときに足を負傷したウェンツは、当初は回復に5週間から12週間がかかると見られていた。コルツはさらなる災厄に見舞われ、ウェンツの負傷の翌日にスターガード（G）クエントン・ネルソンも同様のケガを抱えている。そのネルソンにもやはり同じくらいのタイムフレームが見込まれた。しかしながら、2人ともその見通しよりも早い段階で戻っている。

ウェンツもネルソンも選手らの投票によってチームキャプテンに選ばれている。まだ加入したばかりのウェンツにとっては、なおさら偉業だと言えよう。

プレシーズンを失ったことでウェンツが2021年にスロースタートを強いられるかどうかはまだ分からない。しかし、より重要なのは、コルツの先発QBが試合を欠場しなくても済むということだ。

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