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ファンブルに「イラついた」とレイブンズQBジャクソン

2021年09月15日(水) 12:43

ボルティモア・レイブンズのラマー・ジャクソン【AP Photo/David Becker】

現地12日(日)に行われた試合の第4クオーターで、ボルティモア・レイブンズはラスベガス・レイダースに7ポイント差をつけ、ボールも自分たちの手中にあった。しかし、その後で災厄が起こる。ファンブルしてレイダースに同点の機会を与えてしまったクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンは、頭を抱えた。

このプレーによって、レイブンズがほぼコントロールしてきた試合の流れがひっくり返ってしまった。最終的には大荒れのオーバータイムでレイダースが勝利をつかんでいる。オーバータイムの最後のポゼッションでレイブンズが再びファンブルしたことが、レイダースの33対27での勝利につながった。

『Baltimore Sun(ボルティモア・サン)』によれば、ジャクソンは自身のファンブルについて「あれにはイラついた。俺はどんなターンオーバーだって嫌だ・・・フットボールではあることだけどな」と語ったという。

ジャクソンはその中でも輝きを見せていた。何もないところから積み上げ、パスによって235ヤードとタッチダウン1回、キャリー12回で86ラッシングヤードを記録している。それでもときどき、あまりにも多くをやろうとしているように見えるときがあった。あたかも、ランニングバック(RB)の負傷を受け、自分の足でプレーを決めなければならないと考えているかのようだった。

レイダースのディフェンシブラインの技量を称賛すべきだろう。ディフェンシブエンド(DE)マックス・クロスビー(サック2回、QBヒット5回、タックル6回)はブレイクアウトしそうに見える。DEヤニック・エンガーコエは負傷(ハムストリング)するまでリベンジに燃えていた。DEカール・ナッシブは大波乱を引き起こした。ジョナサン・ハンキンス、クイントン・ジェファーソン、ダリウス・フィロンもジャクソンの道筋を最小限に抑えた。

レイブンズは攻撃陣の移行期にあるようだ(特に、RBのトップ3が負傷していることを踏まえ)。その中でのジャクソンの役割はランナーよりもパサーとしての方が大きい。プレシーズンのレップスが少なかったため、どのような形であれ、移行が通常より難しいのは無理もない。時折、ジャクソンはランに切り替えるべきか、パスの動きを続けるべきか判断できていないように見えた。

「あんたたちがクオーターバックだったとするだろ。あんたがたが続けようとしていると、目の前のやつらがサックしようとしてくる。そんな感じさ」とジャクソンは言う。

「読み通りにいかないときだってある。自分が何かを起こさなきゃいけないんだ」

ジャクソンは第4クオーターに28ヤードのランでフィールドゴールのチャンスを作るなど、何度か見事なプレーを見せていた。その前にもWRサミー・ワトキンスにロングパスを通している。しかし、プロテクトに苦戦するオフェンシブラインの後ろでぐらつく瞬間があったことに変わりはない。

レイブンズにとって幸運なのは、月曜日の敗戦は17試合にわたる道のりの始まりに過ぎないということだ。初戦でチームを悩ませた問題を攻守両面で解消するための時間はたくさんある。ただし、次の試合が一息つけるものではない点は不運だ。ボルティモアを舞台としたサンデーナイトフットボールでチームが挑むのは、2年連続でAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)王者のカンザスシティ・チーフスだ。

「日曜日にはバンク(M&Tバンク・スタジアム)でグレートなチームに対して備えなきゃならないな。俺たちは何かを起こさなきゃならない」とジャクソンは語った。

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