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NFLにいる若いQBの多さに驚くバッカニアーズQBブレイディ

2021年09月15日(水) 13:49


タンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディ【AP Photo/Scott Audette】

クオーターバック(QB)トム・ブレイディ率いるタンパベイ・バッカニアーズが先週の木曜日の夜に勝利したおかげで、NFLで22年目を迎えるブレイディは家のソファで日曜日のフットボールを楽しむという貴重な機会を得ることができた。

現地13日(月)に『SiriusXM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)』の“Let’s Go!(レッツ・ゴー!)”に出演した43歳のブレイディは、最も印象的だったのはリーグ内にいる若くて優秀なクオーターバックの多さだとコメントした。

ブレイディは「これほど多くのルーキーがプレーしているのを見たことがない」と『Tampa Bay Times(タンパベイ・タイムズ)』のリック・ストラウドに話している。「2年目の選手も同じく。トゥア・タゴヴァイロア、ジャスティン・ハーバート、ジョー・バロウにトレバー・ローレンンス。ジャスティン・フィールズとトレイ・ランスも出ていたし、ザック・ウィルソンやマック・ジョーンズもプレーしている。若いクオーターバックが多いね。ドリュー・ブリーズ、ペイトン・マニング、フィリップ・リバース、イーライ・マニングの時代は終わった。僕が馴染みのあるのはこの辺りの選手だ」

「僕も近いうちに忘れられてしまうんだろうな。僕がいなくなったら他の選手が注目される。でも人生と同じで、それがフットボールというものだ」

リングを7個も獲得しているトム・ブレイディが忘れ去られてしまう、しかも近いうちに、という発想に笑い過ぎないようにするには、努力が必要かもしれない。ニューヨークではいまだにジョー・ネイマスが神のように語られているが、彼は1977年以来、フットボールを手にしていない。ガンスリンガーであれば誰しもがブレット・ファーブと比較され、大物候補は皆、次のアンドリュー・ラックだと言われる。今でも四半期に一度くらいはデトロイトでボビー・レインが話題になっている。偉大なクオーターバックは「忘れ去られる」のではなく伝説となり、GOATは不死身となる。

ブレイディの謙虚な姿勢を批判するのはほどほどにするとして、彼の言いたかったことに戻ろう。若くて優秀なQBがたくさんいる。それは確かだ。そしてそれはなんとも美しい光景だ。

ブレイディ、ブリーズ、マニング、リバーズもかつては同じ時期に若かったことを忘れてはならない。フットボールは人生と同じように循環し、今このリーグでは若いQBの層が厚くなっている。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、1970年の合併以来、3人以上の新人QBがシーズン第1週に先発するのは、去る日曜日で2度目だという。前回の2012年に新人QBは1勝4敗に終わっている。今回先発したローレンス、ウィルソン、ジョーンズの3人がデビュー戦で敗れるなど、ルーキーたちの出だしは芳しくなかった。フィールズとランスも試合に出たことで、1巡目指名の選手5人全員が今シーズンのどこかで先発する可能性が高い。

ルーキーがいきなり活躍できる理由にはさまざまな背景がある。一つは、ルーキーの給与で先発QBを擁することは、チームにとって競争の中でかなり有利となるという点だ。だが最も大きな要因は、7対7のドリルを取り入れるクラブの普及、高校におけるQBポジションの地位向上、大学で成長できる機会などのおかげで、若いシグナルコーラーたちが以前の世代よりもはるかにNFLへの準備を整えている点にある。

今週出場したすべての新人QBが成功するとは限らないにしても、最近の歴史を見ると、その可能性は十分にあると言えよう。若くて、楽しくて、才能のあるクオーターバックたちは、年長者たちがいよいよ定年を迎えても(ブレイディの場合は10年後になるかもしれないが)、増え続けることだろう。

ブレイディは自分の時代の聖火を完全には引き継いでいない。その一方で、パトリック・マホームズ、ジョシュ・アレン、ラマー・ジャクソン、カイラー・マレー、ダック・プレスコット、ベイカー・メイフィールドをはじめとする突出したQBたちが、かつてないほどパスセンスに象徴される時代を築き、衝撃的なプレーを披露しており、NFLはますます楽しくなってきた。それぞれの新人QB世代がそのシグナルコーラーの精鋭部隊に加わるたびに、未来はより明るくなっていく。

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