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TEウォーラーは「これまでコーチした中でも最高の選手」とレイダースHCグルーデン

2021年09月15日(水) 15:21


ラスベガス・レイダースのダレン・ウォーラー【AP Photo/Rick Scuteri】

デレック・カーからダレン・ウォーラー。デレック・カーからダレン・ウォーラー。カーからウォーラー・・・。

マンデーナイトフットボールではほぼすべてのクオーターにわたって、ラスベガス・レイダースのクオーターバック(QB)カーからスタータイトエンド(TE)であるウォーラーへのパスが繰り返された。ボルティモア・レイブンズをオーバータイムで下した試合の中で、カーは何度もウォーラーをターゲットにしている。

もしかしたら、相次ぐターゲットは現地13日(月)に29歳になったウォーラーへの、カーからのバースデープレゼントだったのだろうか?

カーの最初のターゲットの10回中7回がウォーラーへのものであり、成功は1回のみだった。第1クオーター終了後からこのコンボは熱を帯び始め、ウォーラーはキャリアハイのターゲット19回によってキャッチ10回、105ヤード、タッチダウン1回をマークしている。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、ウォーラーは1992年以降のレイダースの1試合あたりのターゲット数で、ティム・ブラウン(2000年)、ジェリー・ライス(2002年)、アマリ・クーパー(2017年)と並ぶ最多タイになったとのことだ。1992年以来の単一ゲームでこの数字を越えたタイトエンドは、ジェイソン・ウィッテン(22回)、トニー・ゴンザレス(21回)のみとなっている。

レイダースのヘッドコーチ(HC)であるジョン・グルーデンは勝利後にウォーラーへ惜しみない称賛を送った。

「60回投じれば、29回は彼をターゲットにするだろう」とグルーデンHCは『Las Vegas Review Journal(ラスベガス・レビュー・ジャーナル)』のアダム・ヒルに話した。

「彼は私がコーチしてきた中で最高の選手だし、これからも彼に期待していく」

レイダースがオーバータイムで勝利をつかんだこと、また、一時はほぼ確実に見えた勝利を逃していたことを考えれば、試合後のグルーデンHCが少々大げさなことを言っていたとしても無理のないことだ。グルーデンHCがこれまで指導してきたあまたの選手の中には、ジェリー・ライス、ティム・ブラウン、ウォーレン・サップ、キーショーン・ジョンソン、ジョン・リンチ、そして、アシスタント時代にはブレット・ファーブまでがいた。したがって、ウォーラーをその中に――しかもそのトップに――加えたということは、その能力についての一つの宣言になる。

『The Athletic(ジ・アスレチック)』のジミー・ダーキンによれば、グルーデンのコメントについて聞かされたウォーラーは「ウソだろ、彼がそんなこと言うなんてクレイジーだ」と応じたという。

時々、特に早い段階でカーはあまりにも長くウォーラーにロックしているように見えた。この圧倒的なタイトエンドに注がれたすべての注目によって、第4クオーターとオーバータイムにワイドレシーバー(WR)ブライアン・エドワーズを使ったパスゲームの可能性が開けた。

ウォーラーがカーのお気に入りのターゲットであることには何の驚きもない。カンザスシティ・チーフスのトラビス・ケルシーやサンフランシスコ・49ersのジョージ・キトルのように、ウォーラーは守備陣にとって悪夢のマッチアップになる。ディフェンシブバック(DB)にとっては大きすぎ、ラインバッカー(LB)にとっては速すぎるのだ。

今後の試合でターゲット19回を想定していなかったとしても、ウォーラーはカーの主力ターゲットであり続けるはずだ。3連続での1,000ヤード超えシーズン達成は、NFLでも最も脅威を与える選手になったTEにとってほぼ確実なものとして見えている。

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