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契約について考えないときが「一番いいプレーができる」とカーディナルスLBジョーンズ

2021年09月16日(木) 14:53

アリゾナ・カーディナルスのチャンドラー・ジョーンズ【AP Photo/Mark Zaleski】

アリゾナ・カーディナルスのパスラッシャ―であるチャンドラー・ジョーンズは、オフシーズンの間、新契約については比較的静かな姿勢を保っていた。現地12日(日)にテネシー・タイタンズ戦でフランチャイズ記録のサック5回をマークしたジョーンズは、水曜日になってようやくフィールド外のことについて話し始めている。どうやら、10年目のベテランは契約については頭の中から――そして口からも――消し去っていたようだ。

「契約について考えていないときが、一番いいプレーができると思う」とジョーンズはチームのウェブサイトに語っている。

「正直言って、俺はただフットボールをプレーしているだけ。そういうことは全部エージェントに任せている。今は俺の契約の最終年だから、なるように任せる」

それこそ、まさにジョーンズがこれまでやってきたことだ。

ジョーンズが最初の3クオーターでサック5回と2回のフォースドファンブルを記録した日曜日の時点で、タイタンズはジョーンズに対する答えを持ち合わせていなかった。昨シーズンの大部分をケガで失っていたジョーンズだが、サック19回とリーグトップだったフォースドファンブル8回をマークしてオールプロに指名された2019年の調子を取り戻せることを日曜日に示している。

今、ジョーンズは5年8,250万ドル(約90億1,000万円)の契約の最終年に入っている。

「彼にどういったタイプの才能があるかは見てきた。自分が何者なのか、彼には分かっている」とヘッドコーチ(HC)のクリフ・キングスベリーは語り、次のように続けた。

「彼が求めているのは単純な金額ではないし、彼はそれに値すると私には分かっている。これもビジネスの一部だが、彼が冷静に対処するさまや、チームメイトやコーチたちとのかかわり方は本当に素晴らしい」

ジョーンズは軽度のケガによって、オフシーズンのOTA(チーム合同練習)やカーディナルスのミニキャンプ、トレーニングキャンプの序盤に参加していなかった。しかし、健康な状態を取り戻して復帰してからは、キングスベリーHCが言うところの“不満を抱えた”状態で練習に参加してきた。水曜日、ジョーンズはオフシーズンにトレードを要求してさえいたと明かしている。

しかしながら、今ジョーンズが集中しているのはプレーのことだけであり、日曜日の試合は大型の契約につながる可能性もある目覚ましいシーズンの始まりだったのかもしれない。

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