第1週のプレーで批判家たちを見返すベンガルズ新人WRチェイス
2021年09月16日(木) 15:541巡目に指名されたシンシナティ・ベンガルズのワイドレシーバー(WR)ジャマール・チェイスは、シーズン第1週のミネソタ・バイキングス戦でレシーブ5回、101ヤード、タッチダウン1回を記録し、プレシーズンやトレーニングキャンプ中に周囲が抱いた不安を一掃した。
キャッチミスの多いプレシーズンでの不振や、トレーニングキャンプでの苦戦が伝えられてきた中で、チェイスはこのような成績を残すことができた。
現地15日(水)に『Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)』に出演したチェイスは、プレシーズン中の苦戦を指摘した批評家たちに何と言いたいかと聞かれ、「彼らには“試合を楽しんでくれ”と伝えたい。それしか言えないな」と答えている。
「周りはいろいろと言うもんだ。俺は子どもの頃からそういうことに慣れている。でもそんなことは気にしていない。俺の仕事はここにある。俺の仕事はフットボールをキャッチしてプレーを決めることだ。だからそういうヤツはとにかく黙って試合を見ていればいいんだ」
チェイスはベンガルズのルーキーとして初めてシーズン第1週に100ヤード以上のレシービングヤードを記録。NFLのデビュー戦で5回以上のレシーブ、100ヤード以上のレシービングヤード、1回以上のレシービングタッチダウンを記録したのは過去10シーズンのルーキーで4人目となる。他の3人はヒューストン・テキサンズのWRウィル・フラー、ワシントン・フットボール・チームのWRテリー・マクローリン、デトロイト・ライオンズのタイトエンド(TE)T.J.ホッケンソンだ。
チェイスは「簡単だったとは言わないけど、俺はできると思っていた」と話している。「練習したことは試合ですんなりとできたよ。でも俺はゲームスピードを上げて、もっと良くならないといけない。もっと速く位置について、スピードとキレを良くするところを見極める。それができればフィールド上でもっと活躍できるはずだ」
チェイスはNFLのデビュー戦で同じルイジアナ州立大学出身のWRであるオデル・ベッカム(72ヤード、タッチダウン1回)、ジャービス・ランドリー(49ヤード)、ジャスティン・ジェファーソン(70ヤード)がプレーした最初の2試合の合計よりも多くのレシービングヤードをマークしている。
ドラフトされた日に、フランチャイズ記録をすべて更新すると宣言したルーキーのチェイスだが、シーズン第1週の大活躍の後は少し控えめになったようだ。
「できる限りすべての記録を破ろうとはしている。すべての記録を破ることはできないかもしれないけど、破られるべき記録はすべて破りたいと思っている。だから自分の道を切り開いて、なんとかここで記録を更新し、できる限り多くの記録を超えていきたいと思っている」
少なくとも1950年以降、キャリア最初の2試合でそれぞれ100レシービングヤード以上とタッチダウン1回以上を記録した選手はいない。1950年以降、キャリア最初の2試合でそれぞれ100レシービングヤード以上をマークした選手は、2016年のフラーと2008年のフィラデルフィア・イーグルスのWRデショーン・ジャクソンだけだ。
ベンガルズオフェンスはシーズン第2週に、第1週でロサンゼルス・ラムズに321ヤードと3回のタッチダウンを許したシカゴ・ベアーズのディフェンスと対戦する。そこでクオーターバック(QB)ジョー・バロウとチェイスのコンビはまたしてもプレーを量産することになるかもしれない。
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