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「たった1週間でパニックになり始めたら大変」とパッカーズQBロジャース

2021年09月19日(日) 00:56

グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Stephen B. Morton】

AP通信年間MVP賞の受賞経験もあるグリーンベイ・パッカーズのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースはシーズン第1週のニューオーリンズ・セインツ戦での惨敗を軽視し続けている。現地16日(木)、ひどい負け方をしたからといって怖気づくと恐怖は雪だるま式に大きくなってしまうとロジャースは指摘した。

ロジャースは『ESPN』に対し、「1週間後にパニックになり始めたら大変なことになる」とコメントしている。

ロジャースは38対3で敗戦した後にリラックスした様子を見せたことについて、結果にかかわらず1試合でチームがどうにかなるわけではないということをチームメイトに理解してもらうためだったと主張。つまり、外部に向かって語りかけていたわけではないのだ。

ロジャースは試合後のメッセージについて、「ひとまずは奮い立たせようとしたわけじゃない。俺は今回の敗戦を本来あるべき文脈で考えようとした。あれは確かに受け入れ難いけど、それでもただの1試合に過ぎないし、あの不調によって精神的にがんじがらめにさせられるわけにはいかない」と話した。

以前、パッカーズファンに向けて“R-E-L-A-X(そう焦らないで)”と伝えたこともあるロジャースは精彩を欠くシーズンスタートを受けて、前回のようにキャッチーではないとはいえ、今回も周囲を落ち着かせようとしているのだ。

「実際以上に大げさにするつもりはない。そういうのは全部、外にいる人たちに任せるとするよ。だってほら、俺たちはここでたくさんの試合に勝ってきた。負けたことだってある。でも、前に進む。すごいプレーで50点を上げようが、思いっきり負けようが関係ない。次の対戦相手に挑むだけだ」と強調するロジャースは次のように続けている。

「練習方法とか準備の仕方とか、やり方を大きく変えたり、変更したりする必要はない。ここまで来られたのだから、これからもそれでいいんだ。俺は今までやってきたことを何も変えちゃいない」

ロジャースのアプローチはこれまでもうまくいってきた。過去10シーズンを通して、2回以上のインターセプトを食らった次の試合――ロジャースが2試合以上続けて2回より多くのインターセプトを記録したことはない――の成績は、7試合に先発してタッチダウンパス18回、インターセプト1回、勝敗は5勝2敗だ。

ロジャースは日曜日に36.8という散々なパサーレーティングをマークしたが、それ以前にも3回の先発試合で50以下のレーティングだったことがある。そのいずれも、次に先発した際には勝利を収めて3勝0敗、パスヤードは平均335.0を稼ぎ、合計9回のタッチダウンパス、インターセプトはゼロをたたき出し、パサーレーティングは100以上を記録している。

つまり、ロジャースの冷静なアプローチはしっかりと機能してきたのだ。

月曜夜のゴールデンタイムにランボー・フィールドで行われるデトロイト・ライオンズ戦で、ロジャースは自らのやり方が正しいことを証明するチャンスを得るだろう。

【RA】