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ハリソン、ペパーズ、マシューズの薬物疑惑解消

2016年09月01日(木) 11:20


ピッツバーグ・スティーラーズのジェームズ・ハリソン(2015年)、グリーンベイ・パッカーズのクレイ・マシューズ(2016年)とジュリアス・ペパーズ(2015年)【AP Photo/File】

NFLはグリーンベイ・パッカーズのラインバッカー(LB)を務めるクレイ・マシューズとジュリアス・ペパーズ、そしてピッツバーグ・スティーラーズのLBであるジェームズ・ハリソンが運動能力向上薬(PED)を使用、ならびに所持していたとの疑いが晴れたと明かした。この疑惑は昨年、『Al Jazeera America(アルジャジーラ・アメリカ)』の報道によって浮上していた。

31日(水)、NFLは声明の中で、調査の結果、3選手共に薬物使用の信頼できる証拠がないことを発表。

ハリソン、マシューズ、ペパーズの3人は先週、それぞれのチーム施設内で聞き取り調査を受けていた。

今年1月から始まった調査は各分野のコンサルタントや専門家の助力を受けつつ、NFLのセキュリティおよび法律チームによって執り行われた。

今回、疑惑が晴れた3人と同じく、昨年12月の報道によって、かつてデンバー・ブロンコスやコルツで活躍したクオーターバック(QB)ペイトン・マニングと、フリーエージェントのLBマイク・ニールもPED使用疑惑をかけられていた。しかし、NFLは今年7月、マニングが全くの無実であると発表。ニールに関しての詳細結果はまだ発表されていない。

過去にゴヤー研究所でインターンをしていたチャーリー・スライという薬剤師からの発言が今回の薬物使用疑惑の発端だ。スライは疑惑が報じられた直後に自身の告発を撤回したものの、彼のもともとの発言はアルジャジーラ・アメリカの隠しカメラによって録音されていた。

ハリソン、マシューズ、ペパーズにとっては騒々しい数カ月となったが、結果的にこの3人には全く使用した証拠がなかった。特にハリソンは断固として無実だと主張しており、NFLコミッショナーのロジャー・グッデルに対して自宅でのインタビューを要望し、さらに今回の聞き取り調査を生中継することすら望んでいた。

特にマニング、ハリソン、ペパーズ、マシューズの4人にとっては寝耳に水といった薬物使用疑惑だったはずだ。彼らは過去に薬物検査を受け、陽性反応が出たことは一度もない。ハリソンは聞き取り調査前にNFL側に提出した供述書の中で、スライが関連したとされる“Delta-2(デルタ2)”という錠剤の所持を激しく否定していた。