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FAのCBシャーマンが負傷者続出のバッカニアーズを訪問

2021年09月29日(水) 01:58


サンフランシスコ・49ersのリチャード・シャーマン【NFL】

過ぎし日に、シアトル・シーホークスがニューイングランド・ペイトリオッツに勝利した後、現在フリーエージェント(FA)のコーナーバック(CB)リチャード・シャーマンが当時ペイトリオッツに在籍していた(現在はタンパベイ・バッカニアーズの)クオーターバック(QB)トム・ブレイディをあざけって「なあ、怒ってんのか?」と聞いたことは有名だ。

今、ブレイディはスーパーボウル出場の可能性を持つバッカニアーズに、そのシャーマンを勧誘している。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロとイアン・ラポポートが現地28日(火)朝に伝えたところによると、シャーマンがバッカニアーズを訪れるためにタンパに向かっているという。この面談を知る関係者の話として報じた。

フリーエージェントとしてシャーマンがいずれかのチームを訪問するのはこれが初めてだ。ペリセロは以前、33歳のシャーマンがここ数週間で複数のチームから関心を寄せられていると報じた。

ベテランコーナーバックであるシャーマンはフリーエージェントになってから早い段階で関心を集めていた一方で、どのチームも彼の希望額を満たせていない。

その後、シャーマンは現在進行中の法的問題に直面している。7月に建設現場で自身のSUVを衝突させた後、親戚の家に押し入ろうとしたシャーマンは、5つの軽犯罪――飲酒および薬物の影響下での運転(DUI)や第2級の不法侵入罪を含む――で逮捕された。

今回の逮捕は当初、ドメスティックバイオレンス関連の容疑として報道されたものの、警察によると、シャーマンは誰にも暴力を振るっていないとのこと。また、すべての容疑に対して無罪を主張し、専門家による治療の助けを求めると誓ったという。ペリセロがシャーマンと親しい人物の話を通じて報じたところによれば、事件後、シャーマンは磁気治療を受けてセラピストと話すことで、以前は対処できなかった多くの問題を解決するのに役立っているそうだ。

オフシーズン中に約7kg減量したシャーマンは、アキレス腱断裂前の体重に戻ったと報じられている。シャーマンは好調のとき、あらゆるNFLのレシーバーをカバーできると証明してきた。フィールドの片側を破壊していたシアトル時代の実力はもはや持ち合わせていないかもしれないが、レシーバーに張り付いてプレーをすることは可能だ。

バッカニアーズがシャーマンを追いかけるのは完全に理にかなっている。

バッカニアーズのセカンダリー陣は負傷者が続出。ショーン・マーフィー・バンティング(肘)はシーズン第1週の早い段階で離脱している。ジャメル・ディーン(膝)はシーズン第3週に退場した。そしてカールトン・デービスは腹部と肋骨の問題で故障者報告に載っている。

2018年にリーグ入りして以来、ディフェンシブスナップ参加がわずか4回しかなかったスペシャルチームのディー・ディレイニーがロサンゼルス・ラムズのQBマシュー・スタッフォードを迎え撃つセカンダリーとして51回もプレーしなければならないほど、日曜日のラムズ戦は苦しい試合だった。

昨季スーパーボウル覇者がこのままの調子でいていいわけがない。

シャーマンがスーパーボウルを目指すプレーオフチームに最高のインパクトを与えられる場所を探しているのであれば、バッカニアーズはそれに最もふさわしいように見える。

【RA】