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敗戦の責任は自分にあるとイーグルスQBハーツ

2021年09月29日(水) 13:38


フィラデルフィア・イーグルスのジェイレン・ハーツ【AP Photo/Michael Ainsworth】

フィラデルフィア・イーグルスの若きクオーターバック(QB)であるジェイレン・ハーツは、チームがダラス・カウボーイズから激しい砲撃を受けて41対21で敗れた試合に先発し、苦戦を強いられた。

『Associated Press(AP通信)』によれば、ハーツは「今回は俺のせいだ・・・このゲームの展開は俺に責任がある」と話したという。

ハーツが最初のドライブでインターセプトを喫したのが、そこから始まるイーグルスの苦戦の予兆だった。イーグルスは早い段階から遅れを取り、前半のファーストダウン獲得は3度にとどまっている。前半で攻撃陣がボールを保持したのはわずか9分39秒で、守備陣はカウボーイズの武器たちにさらされた。

時にハーツは混乱しているように見えた。レシーバーとうまく合わせられず、序盤にいくつかのパスをミスし、満足しているように見えることがあまりなかった。ポケットで快適に感じられているときもありそうだったが、イーグルスに適切なプレーをもたらすことに苦労している場面があった。

第3クオーターにさらなる災厄がやってくる。ハーツがターゲットにした新人ワイドレシーバー(WR)デボンタ・スミスがルート上で足を滑らせたのだ。カウボーイズのスターコーナーバック(CB)トレボン・ディグスが簡単にそのボールをかすめとり、ピック6を決めている。カウボーイズはその時点ですでに20ポイント差でリードしていた。

「俺の思うようにはいかなかった。チームの有利にはならなかった。キツイよ。俺にできるのは、自分がどうプレーしたか、それが結局はチームにどう影響したかを、自分のものとして受け入れることだけだ」とハーツはコメントした。

しかし、チームメイトたちは若きQBの肩にすべての責任を押しつけようとはしていない。

ベテランセンター(C)ジェイソン・ケルスは「それが真実じゃないことは俺たち皆が知っている。ああいうふうに負けるときは、全員の責任さ。ああいう敗北は、たった一人のせいで起こったりしない」と話した。

「でも、ジェイレン・ハーツはそう感じるやつなんだよ。大事なのは、本当に優れた選手であるリーダーというのは、自分たちが状況をすべてコントロールしていると感じるってことさ」

「俺たちは全体的に、もっといいプレーをしなきゃならない」

全体にはヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニも含まれている。シリアニHCは特に前半に、若手QBに恐ろしいゲームをコールしていた。シリアニHCが月曜日の敗戦後に振り返っていたように、コーチらはしばしばオフェンスが苦戦した理由や、リズムに乗れなかった理由として、プレーの不足を挙げる。だが、シリアニHCのコールがうまくいかなかった結果、プレーが不足していたという事実を見過ごすことはできない。

ハーツはイーグルスで2年目を迎えているものの、月曜日の試合はまだ7回目の先発出場であり、経験はルーキーとさほど変わらない。また、昨年はオフシーズンの活動が大きく制限されていた。今季はすべての新人QBが苦戦している姿が見られている。マンデーナイトにハーツもその仲間入りをしたということだ。

ハーツがプレーメイキング能力の片りんを見せた瞬間もあった。終盤には右側にスクランブルし、グレッグ・ワードJr.への短いパスでタッチダウンを決めている。ハーツがハドルにもたらしている前向きな要素が見てとれるのはそういったプレーだ。とは言え、ルーティンのプレーをもっと安定して決める必要があり、そうでなければNFLで勝利を手にするには苦戦するだろう。

ハーツ自身としては、マンデーナイトの敗戦にいつまでもこだわる気はないようだ。

「クソした後に座ったままでじっと見てたりしないだろ。水に流して、そこから出る。俺たちはこいつを流して、先に進むつもりだ」とハースは話した。

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