ニュース

1勝2敗でも「非常ボタンを押す気はない」とスティーラーズHCトムリン

2021年09月29日(水) 15:10


ピッツバーグ・スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリン【AP Photo/Ron Schwane】

ピッツバーグ・スティーラーズはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区の頂点を下から見上げることに慣れていなかった。しかし、今季3戦が終わって1勝2敗のスティーラーズがいるのが、その位置だ。両チームにとって今季初のディビジョナルゲームだったシンシナティ・ベンガルズ戦をスティーラーズは24対10で落としている。

だが、ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンはNFLで3番目に長いキャリアを有するコーチとしていくつかのことを見てきた。そして、トムリンHCは単にスロースタートを切っている可能性を捨てていない。

『WPXI』のジェンナ・ハーナーによれば、トムリンHCは「非常ボタンを押すつもりはない。われわれが何者であるか、何なのかを劇的に変えるつもりもない」と語ったという。

さらにトムリンHCは「もっと良くなるために変わることに抵抗はないが、懸命に育ててきたアイデンティティーを不安定な形で変えるつもりはない」と続けている。

日曜日の試合には、パスのドロップから活力のないラッシングアタック、サックを1度も決められないパスラッシュまで、スティーラーズのコーチングスタッフが対処すべき数々の問題があった。しかしながら、攻撃面で一番の注目を集めていたのはベテランクオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーのプレーだろう。ロスリスバーガーは4回サックされ、インターセプトを2回喫しており、39歳という年齢で成功を収める能力についての疑問の声を高める結果となった。出場できる状態を確保するために、ロスリスバーガーは水曜日には練習してこなかった。

『DK Pittsburgh Sports(DKピッツバーグ・スポーツ)』のクリストファー・カーターによれば、“ビッグベン”が水曜日の練習に参加し始める可能性について問われた際、トムリンHCは「彼は18年以上、鍛錬に取り組んでおり、われわれはグローバルなアプローチをとっている」と応じたという。

「われわれは彼を休養させているし、適切にそうしている。プレーによる摩耗や損傷は、彼に影響を与えてしまう」とトムリンHCは話した。

スティーラーズはシーズン第4週に組まれたグリーンベイ・パッカーズ戦で、ロスリスバーガーとアーロン・ロジャースという、NFLでも最も経験豊富なパサーたちの中の2人による試合に臨むことになる。ベンガルズのワイドアウトであるタイラー・ボイドは、スティーラーズが第4クオーターを24対7で迎えた試合の終盤にあきらめのような姿勢をとっていたのではないかと話していたが、トムリンHCはこの発言を一蹴した。

「あの試合のどの時点で起こったことに対するものであれ、タイラー・ボイドの意見については気にしていない。彼は彼の意見を言えばいいが、私がそれに反応することはない」

とは言え、過去8年で6度目のポストシーズンにたどり着きたければ、チームとしてはフィールド上で迅速に反応を見せる必要があるだろう。

【A】