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CBシャーマンがバッカニアーズとの1年契約にサイン

2021年09月29日(水) 23:40

サンフランシスコ・49ersのリチャード・シャーマン【AP Photo/Steve Luciano】

リチャード・シャーマンがタンパベイ・バッカニアーズと契約することを明らかにした。

ベテランコーナーバック(CB)は現地29日(水)の朝、『The Richard Sherman Podcast(ザ・リチャード・シャーマン・ポッドキャスト)』の中でバッカニアーズに仲間入りすることを発表した。

「ようやく十分な会話ができて、タンパベイ・バッカニアーズのためにプレーするって結論に達した。やったぜ!」とシャーマンは言っている。「ものすごい狂気、それから数々のヘイトやらツイートやらがあって、人々は俺が彼らのチームに行かなかったからって怒っていた。ごめんね」

シャーマンは1年契約にサインしたと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えている。バッカニアーズも続いてシャーマンとの契約を発表した。

この数週間、いくつかのクラブから関心を持たれていたシャーマンは、28日(火)にCBを必要とするバッカニアーズを訪問していた。発表の際にシャーマンはサンフランシスコ49ers、シアトル・シーホークスと再契約の可能性について話したと言っており、さらにカロライナ・パンサーズも感心を示していたと述べている。

「自分に出された一番のオファーを選んだんだ。フィールドに出て、最高のプレーをする機会のある場所、新たなグループをリードできる場所を選んだ」とシャーマンはポッドキャストで述べた。「俺は落ち着いているし、自分の力に自信を持っている。きっとやり遂げて、あのチームが勝てるように力になってみせるよ」

「こいつは俺にとって逃せない機会だったんだ。妻、そして家族と全てのオプションを吟味し、こういう結論に達した。だから、みんなを束ねてフィールドに立ち、この古びた足にもまだ力が残ってるってことを証明する準備はできている」

シャーマンのバッカニアーズ入りは完全に筋が通っている。そうすることで彼はトム・ブレイディと争うのではなく、G.O.A.T.の横で次のスーパーボウルリングを目指すことができる。ブレイディもマーケットに残る優秀なベテランCBの採用に積極的だった。

このオフシーズン、シャーマンは自身の抱える法的問題に対処する必要があった。彼は7月に建設現場で自動車事故を起こし、その後親族の家に押し入ろうとしたとして、飲酒および薬物の影響下での運転、第2級の不法侵入を含む5つの軽罪で起訴されていた。

逮捕後、セラピーを受けたシャーマンはオフシーズン中に6.8kgほど減量し、体調は素晴らしい状態だという。

状態が万全であれば、33歳の彼は今もまだハイレベルでプレーできるところを見せてきている。2020年のシャーマンはケガのため5試合しかプレーできなかった。しかし2019年はプロボウルに選ばれ、『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』によって全体4位のコーナーに選ばれた。シアトルでの全盛期のようにフィールドのサイド全体をカバーすることはもうできないかもしれないが、今でも調子が万全であれば非常に優れたコーナーだ。

この時点で5度のプロボウラーを獲得できたのは、ケガ人が多発しているバッカニアーズにとって大きな成果だ。

CBショーン・マーフィー・バンティング(肘)は第1週で脱落した。ディフェンシブバック(DB)ジャメル・ディーンは第3週で膝を痛め、重大なケガにはならなかったものの、数週間は欠場する見通しだ。CBカールトン・デービスは腹部と肋骨(ろっこつ)の問題で故障者報告に載っている。

ロサンゼルス・ラムズに敗れたサンデーゲームでバッカニアーズは、これまでのキャリアで4回しかディフェンシブスナップをプレーしたことのないスペシャルチームのディー・ディレイニーに51回もプレーさせる必要があった。それを見れば、シャーマンをアップグレードと呼ぶのは控えめ過ぎる表現だ。

【M】