ガロポロの代役としてポテンシャルを発揮した49ersのQBランス
2021年10月04日(月) 10:10クオーターバック(QB)ジミー・ガロポロの負傷が、トレイ・ランスの扉を開いた。現地3日(日)に実施された試合で多くのスナップを任されたランスは、予想外のチャンスを最大限に活用している。
ふくらはぎを負傷したガロポロは後半開始時に戦線を離れている。最終的にサンフランシスコ・49ersが28対21でシアトル・シーホークスに敗れた試合の残る部分で、ランスがチームの攻撃陣を率いた。ランスはこの試合でパス18回中9回成功、157ヤード、タッチダウン2回をマークし、ラッシング7回で41ヤードを獲得した。
当初は復帰がクエッショナブルとされていたジミーGだが、ヘルメットをかぶらずにサイドラインにいる姿が見られており、ベテランQBの午後が終わったことが示唆されていた。
ガロポロは試合を離脱するまでにパス23回を投げて14回成功、165ヤードと1回のタッチダウンを記録。インターセプトとサックは1回ずつだった。
試合後、ヘッドコーチ(HC)のカイル・シャナハンは「彼は前半のどこかの時点で負傷した」と話している。
「彼はそのまましばらくプレーしている。われわれは当初はそれほど悪いとは考えていなかった。ハーフタイムの数分前に、彼はやろうとしていたが、それを押してプレーすることができなかった」
ガロポロが負ったのが打撲なのか、もしくは挫傷や捻挫なのかはまだ分かっていないとシャナハンHCはつけ加えた。
49ersは7対7で迎えたランスの最初のドライブをパントで終えている。2つ目のドライブを得るものがなく終えた後、シーホークスが2連続でタッチダウンを決めて21対7とリードを広げた。
3度目の登場でランスはワイドレシーバー(WR)ディーボ・サミュエルにパスを通す。これはランスにとってキャリア2度目のパス成功だった。第3クオーター終盤、トレイ・サーモンの2度のランとランスの4ヤードのランの後でやってきたそのプレーは、76ヤードのキャッチ・アンド・ランタッチダウンというビッグプレーだったのだ。
シーホークスのリードが15点に増えた後、ランスと仲間たちは猛烈な逆転劇を試みる。勝利のチャンスをつかむにはエンドゾーンへの旅が2度必要という状況で、49ersは第4クオーターの3つ目のドライブで、残り1分30秒の段階でそれを一度果たした。しかし、逆転勝利を決めるにはあと1回足りなかった。
試合には敗れたとはいえ、置かれていた状況を考えれば特に、49ersはランスのプレーに満足しているはずだ。ディフェンスを読む能力はこれからも向上していくだろうが、ランスはすでに、その輝きによってチームが2021年のドラフト全体3位で自分を指名した理由を示している。
ガロポロのケガが来週まで響くようであれば、ランスは無敗のアリゾナ・カーディナルスを相手に、NFLで初めての先発出場を果たすかもしれない。
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