ニーダウンの代わりにラッシング記録を狙うことは「100%私の判断」とレイブンズHCハーボー
2021年10月05日(火) 00:40ボルティモア・レイブンズはデンバー・ブロンコスに23対7で勝利した試合の最後にちょっとした無礼を働いた。
大差での勝利まで残り3秒のところでインターセプトした後、レイブンズは暗黙の了解で形式的に行われるニーダウンをしなかった。その代わり、クオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンは左端まで走って5ヤードを稼いだ後にスライディングしている。
その理由は100ラッシングヤードの連続獲得記録を43試合まで伸ばし、ピッツバーグ・スティーラーズが1974年から1977年にかけて記録したものに並ぶためだった。レイブンズは最終プレーを前にして97ラッシングヤードにとどまっていた。記録を伸ばし続けることはクラブにとって意味があるとヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーは語っている。
チームの公式サイトで「100%私の判断だ」と語ったハーボーHCは次のようにコメントした。
「これは有意義な行動のひとつだ。ヘッドコーチとしてチームや選手、コーチ陣のことを思い、彼らにとってどんな意味を持つのかを考えなければならない」
「この記録を達成するのはとても、とても難しく、長期間を要する。試合に勝つことよりも重要だと言うつもりはない、絶対にね。確実にそれは違う。しかし、ヘッドコーチとして選手のために、そしてコーチ陣のために記録を達成すれば、それは彼らの一生の財産になると思う」
102ラッシングヤードはジャクソンが先発した試合での最少記録だ。
自らが先陣を切って更新した記録をジャクソンはそれほど気にしていない様子だった。
ジャクソンは「試合に勝ててうれしい。嘘はつかないさ。記録のことは気にもしていなかった」と話している。
レイブンズが世紀の大台に乗るために最後のプレーを必要としたことは、いくつかの事実を示している。まず、ブロンコスの守備陣は依然として優秀であること。次に、負傷者が続出した後、レイブンズはバックフィールドから適切な組み合わせを見つけようとしていること。そして、――おそらく最も重要なのは――ジャクソンが投球で勝負を決めたことだ。
パス37回中22回の成功で316ヤード、1アテンプトあたり平均8.5ヤード、タッチダウン1回、インターセプト0回を記録したジャクソンは強固な守備陣ですら撃破できることを改めて示している。
今季4試合を通して1試合あたり114ヤード、1アテンプトあたり4.2ヤードの前進を許しているインディアナポリス・コルツの守備陣を相手に、レイブンズは現地11日(月)夜に控える試合でも100ラッシングヤードの記録を更新する可能性がある。
【RA】