ゴールデン・テイト、“もう今までのライオンズではない”
2016年09月03日(土) 08:32デトロイトに新しい日がやって来た。
デトロイト・ライオンズはチームプレジデント、ジェネラルマネジャー、スカウト部門のメンバーらの総入れ替えが敢行された。それに伴って施設も新設。トレーニングルームにも最新式のマシンが導入された。フォード・フィールドにはLEDライトが灯り、エンドゾーンにはホノルルブルーが新しく染められた。
ライオンズの未来に光が差したようにも思える。
『MLive.com』を通し、ワイドレシーバー(WR)のゴールデン・テイトは「常に勝つための集団になるためだ。常に勝ち続け、毎年地区を勝ち抜かねばならない。その中でこの変化の意味は大きい。チームが俺たちのことを応援してくれている証であるし、勝ってほしいと思ってくれているんだ。俺たちはここで強くなる」と説明し、次のように続けた。
「もうこれ以上このままでいるのはごめんだ。うんざりしている。20年かもしくはそれ以上の間、今のライオンズが続いてきた。だが、それもこれまでだ。エンドゾーンがきれいに染められ、トレーニングルームや栄養補給室、カフェにまでたくさんの最新設備が導入された。これは俺たちにとってとても重要なことだ。ミーティングルームも全く違う。細かな物1つ1つが変わった。些細な違いに思えるかもしれないが、俺にとっては大きな違いだ」
今年引退したWRカルビン・ジョンソンの時代を公平に振り返れば、ライオンズの成績にはばらつきこそあるものの過去5年間はまずまずの成果を挙げており、ここ25年はそれほど悪くなかった。ワイルドカードで勝てなかったことも、誰も話題にしたがらない2008年の悲劇に比べれば格段に良いことだ。
エンドゾーンの色が成功か失敗かを決めるのではない。歴代最高のWRカルビンの引退の影響や、攻撃コーディネーター(OC)ジム・ボブカーターの手腕によってそれが決まるのだ。ヘッドコーチ(HC)のジム・コールドウェルが初めて政権を握ったシーズンの11勝5敗から、2015年の7勝9敗へと衰退するチームを目の当たりにして、今がチームにとって“新しい年”、“新生ライオンズ”というアイデアを掲げる良いタイミングなのではないか。本当の真価が問われるのは3年目からともよく言われる。テイトとチームにとってこの変化がどう作用するのか楽しみだ。