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ビルズWRディッグスとQBアレン、「今は第5週」とチーフスとの再戦に気負いなし

2021年10月08日(金) 02:12


バッファロー・ビルズのステフォン・ディッグス【AP Photo/Adrian Kraus】

先週のサンデーナイトへのビルドアップで疲れ切ってしまったという方には申し訳ないが、今週末はAFCチャンピオンシップゲームの再戦が控えている。

普段の年なら、これは最も期待されるゲームのトップ2に入ってもおかしくない組み合わせだ。期待値は今でも高いが、いくつか答えを必要とする疑問がある。

バッファロー・ビルズは3勝1敗で次々と敵を撃破しており、その3勝で平均32.3点のマージンを持ち帰っている。彼らは2020年以上に良くなったように見えるが、あるいは序盤の有利な組み合わせの受益者なのだろうか。それは時間が教えてくれるだろう。

今週末、カンザスシティに行くにあたっては、何らアドバンテージを持たないことは明らかだ。そこは彼らにとって第55回スーパーボウルの夢がついえた場所だ。その結果をワイドレシーバー(WR)ステフォン・ディッグスにわざわざ確認する必要はない。

再びアローヘッド・スタジアムを訪れる意味について尋ねられたディッグスは、「何もない」と『The Buffalo News(バッファロー・ニュース)』に答えた。「俺は前にもそこでプレーしている。負けたことだってある。ミネソタにいた時、ゲームの最後のドライブで負けたこともあるよ。そういう経験はあるってことさ。別にあれこれやり返そうなんて思っちゃいない。ただ勝とうとしているだけ」

それが2021年のビルズということだ――少なくともこの1カ月の間は。高すぎる勝利も低すぎる敗北もない。彼らは障害物をはじき飛ばしながら、前進を続けていくのだろう。

チーフスをクリアするにはもう少し力が必要かもしれない。幸いなことに、バッファローは爆発力を持っている。

「今は第5週だ」とクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンは『NewYorkUpstate.com』に語った。「みんなこのAFCチャンピオンシップのリマッチに大騒ぎしたがる。そういうもんなんだなと俺は思っている。でも、今は新しい年だし、このチームは去年と違う。相手のチームも去年とは違う」

「ただ、彼らはAFCチームにとってのゴールドスタンダードだ。過去3年、AFCチャンピオンシップに進み、スーバーボウルで2度戦ってきた。それはどんなチームも望むものだ。誰かがプレーオフで彼らを蹴落とすまで、それは変わらない」

同様に変わらないのは――むしろ満員のスタジアムによってさらに激化するのは――今週末のビルズを待つ逆風の環境だ。アレンは昨冬のアローヘッド・スタジアムの様子を思い返した。それはスタジアムの収容能力のほんの一部だったはずだが、すさまじいものだった。

ディッグスはそのようなノイズに惑わされないことをはっきりと周知した。

「俺は逆境ってやつが大好きなんだ」とディッグス。「今はこうして冷静だけど、その時が来たらめちゃくちゃ燃えるぜ。何も聞こえなくなる感覚が大好きなんだ。変に聞こえるかもしれないけど、大きな音がしているのに、静かなんだ。自分の考え以外何も聞こえない。ただ目の前の相手しか見えないんだ。けど、それが気持ちいいんだよな」

さらに気分がいいのは勝つことだろう。ディッグスが認めるか否かにかかわらず、バッファローはキングを倒せることを自らに証明している。

【M】