スティーラーズ、デュプリーを故障者リスト登録
2016年09月06日(火) 01:35ピッツバーグ・スティーラーズの守備陣にとっては大打撃だ。
現地4日(日)、スティーラーズはラインバッカー(LB)バド・デュプリーを故障者リスト入りさせてシーズンをスタートする。バドはプレシーズンの全試合を欠場した。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えるところによると、デュプリーは体幹部の筋断裂によって外科手術を受けるそうだ。
スティーラーズはデュプリーを最終ロースターに入れてから故障者リストに入れることで、デュプリーの指定復帰を可能にした。今季は各チームが事前に指定をする必要はない。最終的に戻ってくるよう指定されれば、デュプリーは6週間後に練習が可能となり、8週間後には試合出場が解禁となる。スティーラーズはデュプリーが今シーズン中に戻れると信じている。
2015年のドラフト全体22位指名を受けたデュプリーにとって、2016年は飛躍の年になるはずだった。昨シーズン、スティーラーズはアウトサイドのLBであるデュプリーを控えめに起用してきたが、2年目の今年は自由にプレーさせる方向で動いていた。デュプリーの昨シーズンの成績は16試合出場で、そのうち5試合に先発出場。4サック、26タックルだった。
長きに渡ってピッツバーグのパスラッシュは精彩を欠いてきた。2010年以来、誰も10サック以上を記録したことがない。デュプリーはその悪い流れを断ち切る切り札となるはずだった。このオフシーズン、LBコーチを務めるジョーイ・ポーターは、デュプリーが2桁のサックを決めるだろうと踏んでいた。
その夢は完全に消滅することとなった。たとえ、デュプリーが2016年のシーズン中に戻ってきても2桁サックを達成することは不可能だ。
デュプリーがいないとなれば、かつてのドラフト1巡目指名であるジャービス・ジョーンズが重責を担うことになる。ジョーンズは今までのところ期待から大きく外れているが、契約シーズンを前にして覚醒するプレーヤーは度々見られてきた。
NFLの中でも最弱クラスのセカンダリーを持つピッツバーグは、フロントセブンで相手パサーを止めるしかない。少なくとも開幕後の一定の間、デュプリーがいないことを考えれば、フロントセブンにとってそれはより一層難しい仕事になるのは間違いない。
他に、日曜日に故障者リストに登録されたのはシンシナティ・ベンガルズの7年目のハーフバック(HB)であるセドリック・ピアーマンと新人のCBウィリアム・ジャクソンだ。