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困難の中での白星はチーム全体で勝ち取ったものとレイダース暫定HCビサッチア

2021年10月18日(月) 15:21

ラスベガス・レイダース暫定HCのリッチ・ビサッチア【AP Photo/David Zalubowski】

NFLの歴史上でも最も騒々しい部類の1週間にスポットライトを浴びたラスベガス・レイダースが、苦境を切り抜けてシーズン第6週に勝利をつかんでいる。

暫定ヘッドコーチ(HC)リッチ・ビサッチアの統治下に入り、クオーターバック(QB)デレック・カーが率いるレイダースは、デンバー・ブロンコスに34対24での勝利を収めた。前HCジョン・グルーデンが侮辱的な表現を含むEメールの存在が明らかになったのを受けて辞職してから、6日後のことだ。

それは誰もが予期していなかった、そして、さまざまな感情があふれた1週間にやってきた、一つの区切りだった。

ビサッチアHCにとって大事だったのは、さまざまな問題に取り巻かれた選手たちが自分たちの仕事をできるように整えてやることだった。

「間違いなく誰にとっても感情的だ。だから、彼らは良い仕事をしたと思うし、多くの成熟した男たちがこの週を通して感情をうまくコントロールした」とビサッチアHCは報道陣に語っている。

「ゲームをプレーする時間になったとき、彼らに心構えさせる。それがわれわれ全員の仕事だ。その点で彼らは本当に良い仕事をしていたように見える。ここからどうなるか見ていこう。われわれに持てる一貫性というものが見えてくるだろう。それがチャレンジになると思う」

2010年までさかのぼるメールでグルーデンが人種差別や同性愛嫌悪、女性蔑視的な表現を用いていたことを『The Wall Street Journal(ザ・ウオール・ストリート・ジャーナル)』と『New York Times(ニューヨーク・タイムズ)』が報じてからの1週間で苦境に直面してきたレイダースは、この困難に対する一つの答えを出した。

日曜日の試合はチーム内外からの邪魔とは関係なしに仕事を完了できることの良い例となった。レイダースのパフォーマンスはまた、チームの不屈の精神を声高に物語っている。

レイダースのディフェンシブエンド(DE)マックス・クロスビーは「そのことはずっと話してきた。このチームは上から下まで高い回復力を持っている。ロッカールームには素晴らしい精神があり、このチームの皆がフットボールを愛している」と『NFL Network(NFLネットワーク)』のスティーブ・ワイチに語っている。

「結局、俺が言ったように、周りで何があろうと、俺たちはここにいるんだ。俺たちは恥をかかないよう、それに、フィールドで最高の結果を出せるように、めちゃくちゃに頑張ってきた。だから、ここに来て勝利できたことがうれしい」

クロスビーはサック3回をマークし、カーは341ヤードを稼いでタッチダウン2回を記録した。ワイドレシーバー(WR)ヘンリー・ラッグス三世とランニングバック(RB)ケンヤン・ドレイクも印象的な午後を送り、ビサッチアに初勝利を届けている。チームの精神性を物語る、一丸となっての努力がもたらした結果だった。

「私もこのチームの一部だ。他の全員と同じように」と言うビサッチアは「勝ったのは“われわれ”なんだ」と続けた。

まだこの先どうなるか分からない部分のあるレイダースだが、ビサッチア時代が1勝0敗のスタートを切ったことだけは確かだ。

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