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6試合でインターセプト7回を達成、NFL歴代最多記録に並んだカウボーイズCBトレボン

2021年10月19日(火) 06:14


ダラス・カウボーイズのトレボン・ディッグス【NFL】

ダラス・カウボーイズがチームとして好調なように、コーナーバック(CB)トレボン・ディッグスもまた実力を発揮している。

現地17日(日)に行われたニューイングランド・ペイトリオッツ戦で、カウボーイズは残り時間3分を切って逆転のチャンスとなるフィールドゴールを失敗したものの、スターコーナーバックのトレボンが値千金のインターセプトからリターンタッチダウンにつなげた。トレボンはこれで連続インターセプト記録を6試合に伸ばしている。

トレボンのインターセプトが功を奏し、最終的にオーバータイムに持ち込んだカウボーイズは最初のドライブでタッチダウンを成功させ、35対29で勝利を収めている。

今回のインターセプトでトレボンはクロッシングルートでペイトリオッツのワイドレシーバー(WR)ケンドリック・ボーンの手からこぼれたパスに飛びついた。

チームの公式サイトでトレボンは「相手は試合中ずっと走っていたし、映像で見ても向こうがランを好んでいるのが分かった。ただそれを読んでボールを追いかけていたら、彼が弾いて自分の手の中に落ちてきたんだ」と話している。

新人クオーターバック(QB)マック・ジョーンズからのパスがわずかに外れたとはいえ、トレボンはボールをうまく扱い、まるでワイドレシーバーのようにボールをひったくり、エンドゾーンに向かって疾走した。

「俺を止めるものは何もなかった。ボールを手にした瞬間、“点を取らなきゃ”と思った」とトレボンは言う。

その結果、残り2分の時点で26対21とチームを逆転に導いている。

しかしながら、次のプレーでボーンが反撃に出た。セーフティ(S)ダマンテ・ケイジーの角度が悪かったこともあり、ボーンはダブルムーブでトレボンを出し抜くと、75ヤードのタッチダウンを成功させてペイトリオッツは再び優位に立っている。

トレボンは「あれは俺のせいだ。把握しておくべきだったから、責任は全て俺にある」とコメント。

このミスはセーフティの責任と言えるものだが、トレボンがパスをアンダーカットしようとしたことが相手のビッグプレーを誘発したとも言える。とはいえ、自分の責任ではないにしても、若い選手が自分のミスを認めるのには感心させられる。

トレボンは今季、驚異的な活躍を見せている。シーズン序盤の6試合で7回のインターセプトを成功させるという記録は、スーパーボウル時代で(1993年のロッド・ウッドソンと並ぶ)首位タイだ。また、トレボンは元ミネソタ・バイキングスのSブライアン・ラッセル(2003年)と並び、シーズン序盤6試合を通して1回以上のインターセプトを決めた選手となった。

ただし、シーズン序盤6試合で7回以上のインターセプト成功に加え、複数回のインターセプトリターンタッチダウンを記録したのはトレボンしかいない。

23歳のトレボンが誇るインターセプト7回は、それに続くシンシナティ・ベンガルズのラインバッカー(LB)ローガン・ウィルソン(4回)より3回も多い。かつてワイドレシーバーとして活躍していたトレボンはワイドアウトのようにルートを走れるため、パスを跳ね飛ばす際に有利だ。もちろん、バッファロー・ビルズに在籍している弟のWRステフォン・ディッグスのように手をうまく使えるのも悪くない。

マンデーナイトフットボールのビルズ対テネシー・タイタンズ戦を迎えるにあたり、トレボンはステフォン(1回)よりも今シーズンのタッチダウン数(2回)が多い。間違いなく、それは家族のやりとりで話題になっているだろう。

【RA】