バッカニアーズQBブレイディが20年以上のキャリアで初めてオハイオ州立大学出身QBと対決へ
2021年10月23日(土) 02:40タンパベイ・バッカニアーズのクオーターバック(QB)トム・ブレイディのキャリアは生まれたての子どもが成人してしまうほどに長い。しかし、その間にミシガン大学出身のブレイディがライバルのオハイオ州立大学出身のQBと対戦したことはなかった。
この事実はバッカニアーズが現地24日(日)にかつてバックアイズのスター選手だったジャスティン・フィールズを擁するシカゴ・ベアーズを迎えるときに変わる。ブレイディはカレッジ時代最大のライバル校出身であるシグナルコーラーとの対戦がこれまでに実現してこなかったことについて質問されるも、明言を巧みに回避している。
ブレイディは過去10年間のウルバリンズに対するバックアイズの優位性を示唆しつつ、「どう思うかって? オハイオ州立大学について、あまり扇情的なことは言わないようにしているんだ。自分のペースでいくよ。今週はミシガン大学の週だから僕は彼らの後を追う感じかな」とコメントした。
「興味深いよね。なんでプロにはオハイオ州立大学のクオーターバックがあんまりいないんだろうって。長年にわたってミシガン(大学)出身の選手はたくさんいたけど、オハイオ州立大学の選手はあまりいなかった。試合が終わったら、あいさつするつもりさ」
言い伝えによると、ブレイディはニューイングランド・ペイトリオッツにドラフト6巡目――しかも、忘れてはならないのが全体199位――になってようやく指名されるなど、あまり期待されていなかったものの、その1年後には、ペイトリオッツでの6回を含め、通算7度のスーパーボウル制覇という歴史的なキャリアを歩み始めた。
今やバッカニアーとして、再びタイトル防衛を目指すブレイディは今週、いくつかのリベンジを果たそうとしている。
1年前、戦況を勘違いしたブレイディは実際には第4ダウンだったにもかかわらず第3ダウンだと思い込んでターンオーバーを喫し、インターネットミームとなってしまった。信じられない様子のブレイディが4本の指を立てている姿の画像はインターネット上で拡散されるとともに、当時まだ実績のなかったバッカニアーズが苦境に立たされている状況を表していた。
ブレイディは木曜日に「昔のことのように思えるけど、実はそんなに昔じゃないんだよね」と振り返り、「僕のキャリアでああいうことはあまりなかったんだけど、なぜかあの瞬間に起こってしまったんだ。でも、あれはきつかったし、あの去年の敗北から学んだことは多いと思う」と続けている。
その後、ブレイディはバッカニアーズを率いて白熱したプレーオフを戦い、第55回スーパーボウルでは圧勝を収めた。
歴史が今後の展開を予測するものであれば、多少の混乱や逆転負けに運命を左右されることなく、バッカニアーズはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)王座を争うと予想される一握りの候補チームの1つだ。最近のバッカニアーズのプレーを見る限り、日曜日の試合後に自分たちのことを説明する必要はないだろう。
【RA】