「タゴヴァイロアがわれわれのクオーターバック」と主張するドルフィンズHCフローレス
2021年10月23日(土) 04:03マイアミ・ドルフィンズのクオーターバック(QB)のポジションについてはうわさが絶えない。ただ、ヘッドコーチ(HC)ブライアン・フローレスはこの問題に関して時間を無駄にしていない――少なくとも公には。
フローレスHCはQBトゥア・タゴヴァイロアの将来や、今季は出場していないヒューストン・テキサンズのQBデショーン・ワトソンとの契約の可能性についての質問に単刀直入に答えた。
ワトソンは現在、マッサージ中の性的暴行や不品行に対する22件の民事訴訟と10件の刑事訴訟を抱えている。また、ワトソンは今オフシーズンにテキサンズにトレードを要求していた。
フローレスHCは金曜日に「うわさにはあまり興味がない。トゥアが私たちのクオーターバックだ。私はクオーターバックの状況に満足している。話はそこまでだ」と述べている。
ドルフィンズがワトソンの移籍先候補に関連付けて報じられるのは、2020年ドラフトの1巡目でタゴヴァイロアを指名したことと、これまであまり活躍の場を与えられていなかったタゴヴァイロアから納得のいくリターンが得られなかったことが大きな原因だ。若いクオーターバックとしては異例とも言えるほどの厳しい視線が注がれているが、昨季にドルフィンズがプレーオフに進出しかけたため、期待感がチームの時計を加速させている。
タイムラインよりも重要なのは資本である。ドルフィンズがワトソンを獲得するために動かせる大量の指名権を持っていることから、さまざまな憶測を呼んでいるのだ。
これらの憶測はすべて、今季6戦中1勝しかできておらず、先週末にはそれまで未勝だったチーム(ジャクソンビル・ジャガーズ)に2021年初勝利をもたらしたばかりのドルフィンズの施設で渦巻いている。タゴヴァイロアがその騒音に気を取られてしまうのも無理はないだろう。
彼の名誉のために補足すると、少なくともフローレスHCによれば、タゴヴァイロアとドルフィンズはその話に耳を貸さないようにしているとのことで、フローレスHCは次のように強調している。
「ここまで彼がしてきた準備、練習方法、そしてパフォーマンスは良かったと思う。先週はとてもいいプレーをしていたしね。彼は数試合、たった数試合を欠場していたが、先週には復帰してしっかりと活躍してくれた。だから、彼の精神は良い状態にあるのではないだろうか。自信に満ちていてタフな子だ。実際のところ、今年は2試合に出場しているから、自分のプレーに自信を持っているはずだ。私たちも彼のプレーには自信を持っている。私たちはアトランタに集中し、彼が再び良いプレーをするのに焦点を当てている」
つまりは、そうでなくなるまではタゴヴァイロアがドルフィンズのクオーターバックである、ということらしい。肋骨の骨折で3試合の欠場を経験したタゴヴァイロアにとってはただ、健康を維持しながら改善に取り組むことが最初の目標のはずだ。結局のところ、現段階では彼の将来は自らコントロールできるものではない。
【RA】