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スティーラーズHCトムリン、大学HC候補のうわさを一蹴「私にとってはジョーク」

2021年10月27日(水) 15:17

ピッツバーグ・スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリン【AP Photo/Ron Schwane】

ピッツバーグ・スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンは現地26日(火)に、南カリフォルニア大学(USC)のHC候補であるという説を否定した。

USC出身で元シンシナティ・ベンガルズのクオーターバック(QB)カーソン・パーマーが月曜日に『The Dan Patrick Show(ダン・パトリック・ショー)』に出演した際、複数の大学のコーチとともに候補者としてトムリンHCの名前を出したのがうわさの元となっている。

パーマーは「ペンシルベニア州立大学やアイオワ州立大学、シンシナティ大学のコーチもいる。ワイルドカードとしてマイク・トムリンはどうだろう。もし彼が今の仕事を辞めたいのなら」と司会者に話した。

トムリンHCはメディアセッションでその可能性を全面的に否定している。

「そんな憶測に付き合っている暇はない。私にとってはジョークだ」とトムリンHCは述べ、こう続けた。「私はプロスポーツ界で最高の仕事の一つに就いている。なぜ私が大学フットボールのコーチに興味があると思うんだ? このことについて触れるのはこれで最後だ。今日だけでなく、これからも。あり得ないことはないと思っているかもしれないが、決して触れるな。いいな?…なんて根も葉もない話だ」

苛立ちを露わにしたトムリンHCは「誰か(ニューオーリンズ・セインツの)ショーン・ペイトンにそのことを聞いたか? (カンザスシティ・チーフスの)アンディ・リードはどうだ?」と述べ、唐突に記者会見を終わらせた。

トムリンHCは大学のヘッドコーチを務めたことはなく、アシスタントコーチとしても2000年にシンシナティ・ベアキャッツでディフェンスバック(DB)のコーチを務めて以来、そのレベルでの指導には当たっていない。本人が大学のヘッドコーチに興味がないことは明らかだが、実際問題、急速に変化する大学のゲームから20年以上離れているコーチにとっては難しい転職となるだろう。

スティーラーズで指揮を執ってきた15シーズンでトムリンHCは2021年にチームが3勝3敗でスタートしたことを含め、通算146勝79敗1分の成績を残している。チームはトムリンHCの在任中に9回ポストシーズンに進出し、2度のAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップと第43回スーパーボウルの覇者としてロンバルディトロフィーを手にしている。

現在スティーラーズは勝率.500でありながらもAFC北地区では最下位につけており、2022年にベン・ロスリスバーガーがチームに留まらなければ、オフシーズンにクオーターバックの入れ替えが行われる可能性がある。パーマーは、トムリンHCが転職を検討する理由の一つとして、ロスリスバーガーの将来性についての不安を挙げていた。

USCのヘッドコーチ職はクレイ・ヘルトン前HCがわずか2試合で9月に解任されて以来、空席のままとなっている。

【R】