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ワシントンに対する調査と処罰は適切に行われたとグッデルコミッショナー

2021年10月27日(水) 17:55

NFLコミッショナーのロジャー・グッデル【AP Photo/Tony Dejak】

NFLのコミッショナーであるロジャー・グッデルが現地26日(火)、ワシントン・フットボール・チームの誤った職場管理についての調査と制裁はリーグによって適切に行われたとの姿勢を示した。

独立顧問のベス・ウィルキンソンが指揮を執ったチームの職場文化に関する調査が完了した後、NFLは7月に1,000万ドル(約11億4,000万円)の罰金をワシントンに科している。オーナーのダニエル・スナイダーはチームの日常業務から身を引き、妻ターニャがその業務にあたっている。

グッデルはニューヨークで秋季リーグミーティングの初日が終わった火曜日に「彼は責任を負っているし、組織としても責任を負ってきたと思う」と語った。

「そして、われわれは前例のない罰金を科したと思う。ダン・スナイダーは今やほぼ4カ月にわたってフランチャイズにかかわっていない。われわれは明らかに、彼らのポリシー――その多くが今回の調査前からあったものの、調査を通じて生まれたものでもある――が導入されたこと、そして、彼らがそれを維持することに集中しており、われわれにはこの組織で確実にそれが実現されるようにすることができる」

チームにはこのポリシーの一環で半年に一度の報告義務が課されており、その中でハラスメントの報告、懲罰のアクションプラン、定例的な文化調査、ハラスメントについての教育、人事と法務の権限拡大を示さなければならない。

報告は全面的には開示されておらず、グッデルはセキュリティやプライバシー、匿名性を維持するために、ワシントン・フットボール・チームの調査に関する報告書や調査結果をまとめたものは存在しないと述べた。

「それは行われている調査を守ることのみならず、将来の調査やその信頼性にも影響する」と言うグッデルはこう続けている。

「したがって、正しい情報を得られるようにするために匿名性を守ることを約束すれば、それを守らなければならない。われわれは名乗り出てくれた人々を確実に守ることに、細心の注意を払っている」

匿名性を守りながらもう少し情報を公開する道はないのか問われたグッデルは、調査と処罰は適切に行われたとの考えを強調した。

「これは適切な方法だと感じている。われわれはベスの調査結果をまとめており、ワシントン・フットボール・チームの職場環境がNFLに想定されるものではなかったことを明確にするとともに、彼らにその責任を問うている」

先週木曜日、下院の監査・政府改革委員会がグッデルに文書を送り、ワシントン・フットボール・チームの職場文化に関する調査のすべての資料と情報を11月4日(木)までに提供するよう求めていた。

グッデルはリーグがこれに応じる予定だと話している。

「われわれは議会に適切に応じるつもりだ。したがって、協力するだろう。われわれは連絡を取っており、確実にそうするつもりだ」とグッデルはコメントした。

グッデルが火曜日の夜に発言する以前、同じ日に2人の元ワシントン・フットボール・チームの関係者による、調査の報告を公にすることを求める文書の写しがNFLのオーナーや社会正義ワーキンググループのメンバーに提出された。

2019年までワシントン・フットボール・チームのビジネス部門で働いていたアナ・ヌネスは『The Associated Press(AP通信)』に、「これを隠してはおけないということが、NFLだけではなく、すべてのリーグやチームの教訓になってほしいと思います」と話している。

「完璧な職場などないということは理解できますが、有害な文化やセクシャルハラスメントについては一定レベルの説明責任があります」

ワシントンのフランチャイズに生じたことに照らし合わせ、グッデルは一般にリーグがあるオーナーを全面的な責任から守ったと考えられている可能性をどの程度懸念しているか質問された。

「報道陣が透明性を欲するのは理解している。彼らがもっと多くのメールを求めていることを私は理解しているが、私の視点からすれば、われわれはすべての情報を確実に得ることを堅く決意してきた。われわれはそれが適切だと感じられない職場環境であることを明らかにした」

そう話したグッデルは「ゆえに、われわれはそれを達成したと思っている。あの組織にもたらされている変化は、われわれがそれをするためにベスが必要だと考えたものと一致していると私は考えている」とつけ加えている。

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