ジャイアンツ、Kブラウンを放出
2016年10月26日(水) 11:42ニューヨーク・ジャイアンツは現地25日(火)、キッカー(K)ジョシュ・ブラウンを放出したと発表。
ジャイアンツのジョン・マーラ球団社長からは下記の声明文が発表された。
「いかなる時もジョシュとは友好な関係を築いてきたと信じていた。われわれの信頼、判断、決定に誤りがあったのかもしれない。チームは責任を取る必要がある。ジョシュが献身的にリハビリに取り組み、より良い人物、かつ、良い父親になることを心から願っている。彼がカウンセリングを続ける際にはサポートもするつもりだ。ジョシュとそのご家族が穏やかに、そして善良な解決策を見いだすことを望んでいる。家庭内暴力の被害者やその問題に気付いて声を上げた方々を保護するため、疲れを知ることなく無条件に働き続ける善良な人々に敬意を表すと共に、われわれも真のサポートを捧げたいと願っている。ニューヨークのウェストチェスターを拠点とする家庭内暴力被害者シェルターおよび弁護会とは約20年間の付き合いになる。この組織は今回の件でわれわれが判断に逡巡した際、深い洞察を与えてくれた。われわれは彼らの意見が傾聴に値するものであり、尊重すべきと判断する。末永く良好な関係を築いていけることを切に願っている」
『NFL.com』は先週、ワシントン州キング郡の警察署から2015年5月にブラウンが逮捕された際の詳細が記された165ページにもおよぶ資料を入手した。その中には肉体的、感情的、言葉による暴力を妻(当時)であるモリー・ブラウンに振るったことを認めるブラウンの署名入りの書類も含まれていた。NFL.comによって入手されたその他資料には、申し立てによればジョシュ・ブラウンが接近禁止命令を破り、モリーが3度も911へ電話したことや、当時の検察官はモリーが調査協力要請になかなか応じてくれずに頭を悩ませたことなども記載されていた。
ジョシュ・ブラウンはチームを通して下記の声明を発表(ブラウンはジャイアンツが彼の放出を公表する前の25日朝方、『ESPN』に対しても別の声明を公開している)。
「リハビリも長い人生の一部であり、幾多の修正もその中では必要となる。後世に何か良いものを残したいと決意した人間として、リハビリには一生懸に命取り組むつもりだ。今の自分があるのは1人の力だけではなく、そのことに関して公に話すことのできる機会をありがたく思う。過去に犯した私の愚行がニューヨーク・ジャイアンツ、マーラ社長、その他これまで私を支えてくれた皆様の尊厳や品位を傷つけてしまったことを深く反省している。私の犯した罪やリハビリ手段についてはこれから時間をかけて明かしていきたい。これまで支えてくれた皆様に感謝を申し上げ、二度と落胆させないように誓う」
NFLが先週公開された書類の中で新たな情報を調査する中、ブラウンは21日(金)にコミッショナー承認ロースター除外リストへと登録された。ブラウンが第7週のロンドンゲームに帯同することはなかった。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはブラウンが新チームと選手契約を交わす可能性も否定できなくはないが、個人行動規範に関する未解決の問題を処理しないことには、ブラウンはすぐさまコミッショナー承認ロースター除外リストに再登録されると報じた。コミッショナー承認ロースター除外リスト登録中、ブラウンは練習、また、試合に参加することは許されない。
リーグの個人行動規範を違反したブラウンは開幕戦の出場停止処分を受けていた。