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HC候補との面談はレギュラーシーズンのラスト2週から可能に

2021年10月28日(木) 15:11


フィールドに置かれたフットボール【Aaron M. Sprecher via AP】

NFLの秋季リーグミーティングでルーニー・ルールにいくつかの変化がもたらされた。

NFLは全32チームに送った覚書で、火曜日のセッションで成立したポリシーの変更について伝えている。『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロがこの覚書を取得した。ルーニー・ルールの変更については、月曜日の段階で報じられている。変更点の一つとして、幹部レベルやコーディネーターポジションの空席がある際の雇用プロセスにおいて、インタビューを行うべき外部のマイノリティ候補者の人数が増加された。

火曜日の覚書で通達された他の主要な変更としては次の内容がある。次回の雇用サイクルから、各チームはヘッドコーチ(HC)ポジションの候補者との面談を、その時点での所属先のチームの同意があれば、レギュラーシーズンの最後の2週から実施できる。この面談はバーチャルな形でも可能であり、雇用主のチームの合意があれば、候補者はオープンになっているどのHC職の面談も受けることができる。

シーズン開幕時のヘッドコーチがそのチームにもう雇用されていない状態になった段階、もしくは、次のシーズンにそのチームにいないことが決まっている段階で、一つのポジションが“オープン”になったと見なされる。今回の変更前からと同じように、いずれかのチームに所属していない候補者については、自由に面談を受けることができる。

昨年、NFLは面談期間の開始を早め、12月23日にスタートさせた。しかし、その変更は12月22日まで発表されていなかった。今年はおよそ2カ月前の通知となり、より多くのチームがこの状況を活用できるかもしれない。

面談期間の開始が早くなったのは大きな変化だが、ルーニー・ルールの変更点は他にもある。チームのトップクラスの役職やコーディネーター職については、新たに最低でも2名のマイノリティの候補者と面談することが義務づけられた。

リーグは各チームに対し、最低でも2名の外部からのマイノリティの候補者をジェネラルマネジャー(GM)やフットボール運営部門副社長、コーディネーター職(攻撃、守備、およびスペシャルチーム)において面談することを義務づけている(HCについては昨年から最低2名とされている)。さらに、ヘッドコーチやジェネラルマネジャー職の空きについては、少なくとも1人の外部のマイノリティの候補者と直接対面でのインタビューを実施しなくてはならない。コーディネーター職についてはすべてバーチャルで行うことが可能だが、直接顔を合わせて行うことが強く推奨されている。

リーグオフィスはオープンになっているポジションの面談がバーチャルで行われたか、それとも直接対面で行われたかを追跡し、全チームに対してこの情報を面談から3日以内に提出することを要請する。

NFLは全チームに対して面談後に候補者にすぐにフィードバックをすることを強く推奨し、採用可能なコーチや幹部たちの支援を強化することに集中している。リーグはまた、セクシャルハラスメント、差別、多様性、公平性、内包性等の教育やトレーニングに力を入れ、“全従業員にとって安全で歓迎できる環境”をつくろうとしている。

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