スティーラーズ戦には戻ってきたいとブラウンズRBチャッブ
2021年10月29日(金) 10:26ランニングバック(RB)ニック・チャッブがクリーブランド・ブラウンズの練習場に戻ってきた。現地31日(日)にライバルのピッツバーグ・スティーラーズと戦う試合でプレーする可能性もある。
仮に出場しないとしても、立派な代役がいる。シーズン第7週にデンバー・ブロンコスを制した試合でキャリアハイの146ヤードと、タッチダウン1回、キャリー22回を記録したディアーネスト・ジョンソンは、フェデックス・グラウンド週間最優秀選手賞を受けた。
ジャージーを身に着けずにサイドラインにいたチャッブは、それを最前列で見ていたことになる。
「彼を見ていて驚いた。ジョニー(スタントン)やジョン(ケリー)も皆出ていて、ステップアップしていた」とチャッブはチームの公式サイトで振り返った。
「俺たちは彼らに大きいことを求めていた。彼らは俺たちのために切り抜けてくれた。彼らがプレーしている姿は驚くぐらいだった。彼らが相手の中を走り抜け、いい試合をするのを見ていた」
「2、3年前に(ジョンソンは)釣り糸を垂れ、いくらかのお金を見つけようとして、仕事を探そうとしていた。彼は今このブラウンズにいて、最高のゲームをした。これは彼のストーリーだ。そのストーリーの中で彼はプロセスを信頼し、決してあきらめなかった。彼は好かれるヤツでもある。このチームでの俺の親友の一人だし、彼がプレーするのを見ているのは楽しかったぜ」
他にもプレーを見ているのが楽しい選手がいる。もちろん、チャッブのことだ。シーズン第5週以来プレーしていないにもかかわらず、チャッブは今もNFLのトップ5ラッシャーの一人に数えられる。チャッブはブラウンズがスティーラーズと当たる今季2試合のうち、最初の試合に間に合うように戻ってきたいと考えている。スティーラーズ戦といえば昨年のAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区の争いで非常に重要になったマッチアップであり、珍しいことにブラウンズが現時点で2連勝を記録している相手でもある。
「そうなればいいな。今週がどういう具合か見てみるつもりだ。練習がどんな具合かを見て、その後で決める」とチャッブはコメントした。
チャッブが最初に離脱したゲーム(アリゾナ・カーディナルスに37対14で敗北)にはカリーム・ハントがいた。しかし、ハントもふくらはぎを負傷してその試合の終盤に戦線を離れている。その次はショートウイークであり、ジョンソン、デメトリック・フェルトン、ジョン・ケリーに負担がかかった。シーズン第5週にフルバック(FB)アンディ・ヤノービッチが負傷したため、FBジョニー・スタントンがデンバー・ブロンコスに17対14で勝利した試合でタッチダウンパスを1回キャッチしている。
それは心温まる展開だったが、ブラウンズは明らかにディビジョンライバルとの試合に最高のランナーが戻ってくることを望んでいるだろう。スティーラーズと戦った過去2回の試合では、チャッブはキャリー32回で184ヤード、タッチダウン1回を記録。さらに、キャッチ4回で69ヤード、タッチダウン1回もマークしている。
チャッブこそ正統派の武器であり、負傷が続くブラウンズ――クオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドが肩の負傷で欠場する可能性もある――はできる限りの火力を備えたいところだ。ブラウンズは日曜日にバズーカのようなチャッブの爆発力を利用できることを望んでいるだろう。
【A】