「今週は重要」だがバッカニアーズ戦で感情を抑えたいセインツQBウィンストン
2021年10月30日(土) 00:21現地31日(日)、ニューオーリンズ・セインツのクオーターバック(QB)ジェイミス・ウィンストンは先発QBとしては初めて、かつて在籍していたタンパベイ・バッカニアーズとの対戦に挑む。
バッカニアーズがQBをトム・ブレイディへと格上げして昨季にスーパーボウルで優勝した後、ウィンストンはセインツでドリュー・ブリーズのバックアップとして過ごしていた。
昨年にレーシック手術を受けて視力を矯正したウィンストンは現在、セインツの先発として同地区のライバルとの重要な一戦に臨もうとしている。
『ESPN』のマイク・トリプレットによると、ウィンストンは木曜日に「今週は重要だ。でも、俺にとっては毎週が大事だ。1年も試合から離れていると、この試合に出られないのがどれだけ寂しいか、分かるはずだ」と語り、こう続けたという。
「ああ、昔のチームと対戦するんだ。でも、俺はこの試合が大好きだし、相手が誰であろうと試合に出て勝とうとしている」
ウィンストンは最後にバッカニアーズの先発として出場した2019年に、NFL史上8人目のシーズン通算5,000パスヤード以上を記録した選手となったと同時に、NFL史上初、シーズンを通して30回以上のタッチダウンパスと30回以上のインターセプトを記録した選手となった。
ウィンストンのバッカニアーズ時代は良いプレーと悪いプレーが混在しており、どちらの程度も甚だしかった。27歳のウィンストンはバッカニアーズ在籍時に苦労した感情のコントロールを試みているとし、次のようにコメントしている。
「俺は常にエモーショナルなフットボールプレーヤーだった。感情にとらわれるんじゃなくて、今に集中する――これができるように努力していると思う。クオーターバックとして、常に今この瞬間を見て何が起こっているのかを把握しないといけない。感情が先行してしまうと行きたくない方へ導いてしまうことがある」
「もちろん、彼らを打ち負かしたい、それもめちゃくちゃにな。心の中では準備万端だ。でも、結局のところ、彼らは次の対戦相手――同じディビジョンに属する、勝たなきゃならないもうひとつの相手だ。彼らは良いチームで熱い戦いを繰り広げてきた。だから俺たちのホームに立って、代表を務めないと」
セインツはウィンストンに多くのことを要求しておらず、地上戦に依存して4勝2敗のスタートを切っている。
2019年末、ウィンストン以外のQBでバッカニアーズが勝てると思うかと聞かれたバッカニアーズのヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンスは「他のクオーターバック? ああ、そうだね。(もし)これで勝てれば、他のクオーターバックでも絶対に勝てる。このディフェンスがあれば大丈夫だ」と答えた。
その後、バッカニアーズはG.O.A.T.と称されるブレイディと契約して多くの勝利を収めている。
ウィンストンは日曜日の試合を前に自らの感情を封じ込めたいと思っているかもしれないが、バッカニアーズでの生活の最後にエリアンスが言った言葉は今でも心に残っているはずだ。
ウィンストンが自分の気持ちを打ち明けているわけではない。ウィンストンは何も苦ではないと、次のように強調している。
「すべての出来事には理由がある。ドラフトで1位指名されてあの街に行って、機会を与えてくれた組織やグレイザー家にはとても感謝している。あの街は俺に多くのことをしてくれたし、俺もあの街に多くのことをしてきたと思う。それが今思っていること。だから、あの街が大好きだ」
「でも、今週は試合の時間だ。ラブラブな気分はもうおしまい」
【RA】