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僚友に「俺がもっとうまくならないといけない」と話したチーフスQBマホームズ

2021年10月30日(土) 10:10


カンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズ【AP Photo/Charlie Riedel】

シーズン第7週に行われたテネシー・タイタンズ戦で3得点しか挙げられなかったカンザスシティ・チーフスのクオーターバック(QB)パトリック・マホームズは、チームメイトの前でここ数週間のオフェンスの問題点について自らを責めたと話している。

『ESPN』によれば、現地28日(木)にマホームズは次のようにコメントしたという。

「映像を見れば、成功するためにはもっとうまくプレーしないといけないのが分かる。オープンになっていた選手もいた。フィールド上での対戦で普段なら彼らにチャンスを与えられるという場面でパスを通せなかったこともあった」

「みんなには、俺がもっとうまくならないといけないんだってことを話した。それと同時に、みんなは俺を鍛えようという意識を持ってくれている。毎試合、最高の試合になるわけじゃないから、そういうときは他のメンバーが力を入れてプレーしてくれることに頼らないといけない」

先週を除けばチーフスのオフェンスは相変わらずボールを容易に動かしているように見えるが、ターンオーバーの多さが災いしている。今季、チーフスが喫したターンオーバーは17回とリーグ最多で、7試合を通しての記録としてはフランチャイズ史上2番目に多いタイ記録だ――これを上回るのは2勝14敗でシーズンを終えた2012年(25回)だけであり、チームはその後、アンディ・リードをヘッドコーチ(HC)に据えている。

マホームズは今季7試合が終了した時点ですでにインターセプト数(9回)とギブアウェイ数(11回)で過去2シーズンの各16試合を通した記録(2020年はインターセプト6回、ギブアウェイ8回、2019年はインターセプト5回、ギブアウェイ7回)を上回っている。

マホームズは6試合連続で少なくとも1回はインターセプトを喫している(NFLキャリア最長の連続記録)。6試合連続インターセプトは2016年9月29日から11月5日にテキサス工科大学でプレーしていたとき以来だ(テキサス工科大学時代はこの6試合で2勝4敗)。マホームズはこれまでのフットボールキャリアを通して、高校、大学、NFLのいずれのレベルでも7試合連続でインターセプトされたことはない。

中には、ワイドレシーバー(WR)がボールを落としたことによるインターセプトもある。また、ディフェンダーが素晴らしいプレーを見せたときもあった。ただし、マホームズがカバーされたエリアに無理やりパスを通したこともその原因になったと言える。

マホームズはタイタンズ戦についてこう語った。「常に努力しなきゃいけないことだし、シーズン中に時々は失うことがあっても改善すべきことがある。それはポケットの中で耐え抜いたり、フットワークを発揮したり、時間を守ったり、そういったこと全部だ」

「毎年、特定の試合でこういうことが起きていたし、そういうときを振り返り、学んで、改善していかないといけない。踏ん張れたかもしれない場面もあったし、ポケットに弱点を見つけたときは(そうしないで)そこから出て何かを起こそうとすることもできたかもしれない。・・・オフェンスがうまくいかないときは、たいてい俺がそういう小さなことをやらかしている」

ディフェンスが苦戦している中で、チーフスのオフェンスは点を取らなければならないというプレッシャーを感じている。それを知っているからこそ、マホームズが無理にボールを投げてしまい、それがターンオーバーにつながっている部分もあっただろう。

現在3勝4敗のマホームズとチーフスにはまだチャンスがある。とはいえ、競争の激しいAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)では早くも遅れを取っている。

今季、チーフスは試合平均2.4回のギブアウェイを記録(NFL最多)。試合平均2回以上のギブアウェイを記録してプレーオフに進出したチームは殿堂入りを果たした元QBカート・ワーナーを擁していた2009年当時のアリゾナ・カーディナルス(2.3回)以来、出てきていない。さらに、試合平均2回以上のギブアウェイを記録してスーパーボウルに出場したチームは第42回スーパーボウルでニューイングランド・ペイトリオッツを破った2007年当時のニューヨーク・ジャイアンツ(2.1回)以来、1チームもなかった。

【RA】