WRデショーン・ジャクソンとラムズがトレードの方向で双方合意、今週はプレーせず
2021年10月30日(土) 20:32デショーン・ジャクソンのロサンゼルスへの帰還は、シーズンが折り返し地点に達するよりも前に事実上、終わった。
ラムズとジャクソンは、お互いにトレードの相手を探すことで同意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが伝えている。現地29日(金)の午後になって、ラムズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイもこれを認め、チームはトレードに備えてジャクソンがケガなどしないように、彼をサイドラインにとどめると付け加えた。
「われわれは彼が自分のためにいくつかのオプションを考えられるようにしている」とマクベイは説明した。「そのため、彼は欠場する。今週末はプレーしない」
「要は、彼が十分な機会を与えられているかどうか、そして、それを取り巻くいくつかの状況が問題なのだと思う」
シーズン第3週にロサンゼルスがディフェンディングチャンピオンのタンパベイ・バッカニアーズを相手に勝利した試合で、ジャクソンは3回のレシーブで120ヤードを稼ぎ、タッチダウンを決める活躍を見せた。だが、それ以降は完全に不在とはいわないまでも、おおむね沈黙した状態だ。ジャクソンのレシーブヤードは221ヤードだが、今年はまだキャッチが8回しかない。7試合でターゲットになったのは15回で、ここまでのラムズの試合中のオフェンシブスナップのうち、プレーしたのは40%未満となっている。
単純に、ジャクソンは違いを見せられるほどフィールドに立っていないということだ。第3週の75ヤードが示すように、彼は今でもビッグプレーを見せられる力を持っている。だが、そのためにはフィールドにいなければならない。そこにはNFLのレシーバーで首位にいるクーパー・カップや、ロバート・ウッズ、ヴァン・ジェファーソンも関わっており、ジャクソンはどうしても押し出されてしまっている。彼はキャリアのたそがれ時をサイドラインで過ごすことを望んでいない。
「彼は偉大な実績と履歴を持つ素晴らしい選手だ。できるだけ偏見のない目で周囲の全ての状況を見ると、今は必ずしも彼が思い描いた状況と同じではないのだろう」とマクベイは述べた。「彼は自分にとってより良いオプションがあるかどうかを探る機会を与えられるべきだと思うし、今のわれわれはそういう段階にいる」
より良いオプションは、間違いなくある。すぐに思い浮かぶのは、サーズデーナイトでアリゾナ・カーディナルスに勝利するために練習生を昇格させなければならなかったグリーンベイ・パッカーズだ。どのような展開になるかはまだ分からないが、この2年間で古巣フィラデルフィアに戻り、そして故郷のロサンゼルスをホームとする2チームの1つに戻ってきたジャクソンにとって、今回の帰郷は、マクベイが言うように思い描いた通りの結果にはならないかもしれない。
ジャクソンの次の行き先がどこになるのか、見守ろう。
【M】