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トレード期限が迫る中、ドルフィンズとテキサンズがQBワトソンの取引にオープンな姿勢

2021年11月01日(月) 00:53


ヒューストン・テキサンズのデショーン・ワトソン【AP Photo/Justin Rex】

トレードの期限が数日後に迫っているが、このところヒューストン・テキサンズとマイアミ・ドルフィンズが連絡を取り合っている。両サイドは現地11月2日(火)東部時間16時までにデショーン・ワトソンを巡る取引を成立させることにオープンな考えだという。

基本的には、数週間前からこの状態が続いている。ワトソンの取引は最近の記憶の中でもかなり複雑な性質のものだ。なかなか成立しないまま長引いていることもそれで説明できるだろう。

いくらかの緊急性もあるにはあるが、取引を実現させるためには全員にとってそれが正しいものでなければならない。どんな取引になるとしても、その見返りには3つの1巡目指名権が含まれることになる可能性が高い。

オーナーのキャル・マクネアとジェネラルマネジャー(GM)ニック・カセリオはこれまでのプロセスを通して絶えずコミュニケーションを取り合っており、あるソースによればオーナー側はカセリオを全面的に信頼し、いかなる方向であってもテキサンズという組織にとって最大の利益になると思う方向へ進むように対処せよと命じたという話もある。

もしトレードが成立するなら、ワトソンは直ちに適格者となる。NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは先週、リーグはワトソンをコミッショナーの除外リストに置くために必要な情報を有していないと述べ、その状況は当面は変わらないだろうと発言している。ワトソンは現在、性的暴行および不品行により22件の民事訴訟を起こされており、それ以外にも犯罪捜査の対象となっている。彼は一貫して無実を主張しており、刑事的な告訴はされていない。彼の法的な問題は未解決のままだ。

またワトソンの契約にはノートレード条項があり、それを彼が行き先として希望するドルフィンズに対してのみ放棄しているという。ヘッドコーチ(HC)ブライアン・フローレスは彼らの現在のQBトゥア・タゴヴァイロアを支持している。

先週はカロライナ・パンサーズがトレード交渉から手を引いた。高値であることと、本人とじっくり話してワトソンの人となりを知ることができないことが理由に挙げられている。火曜日に彼がトレードされなければ、またオフシーズンに再訪することになるかもしれない。

基本的に、今はドルフィンズかトレードなしかという状況だ。

テキサンズにとっては長い道のりだった。カセリオは就任してすぐにワトソンの不満への対応を強いられ、すぐにトレードの要求にも対処しなければならなくなった。マクネアにとっても同じだ。彼のチームはフットボールの試合で勝つこととは無関係の理由で強いスポットライトを浴びてしまった。

チャリティー関連の創立者記念日のイベントでマクネアは、カセリオとヘッドコーチ(HC)デビッド・カリーの2人は状況の中で“最善を尽くした”と述べ、彼らの対処に満足していると発言した。

何カ月にも及ぶ準備期間を経て、火曜日の期限は長く待たれた取引にとって最大の日となるに違いない。

【M】