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あらゆる取引を試みる中でドルフィンズCBハワードを標的にしていたレイブンズ

2021年11月08日(月) 10:31

マイアミ・ドルフィンズのザビエン・ハワード【AP Photo/Wilfredo Lee】

AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区の首位に立ち、初期に負傷者が続出したにもかかわらず躍進しているボルティモア・レイブンズは、先週に迎えたトレード期限までに1度もトレードしなかった。しかし、何も試みなかったわけではない。

リーグ周辺の複数の幹部によれば、実際、レイブンズのジェネラルマネジャー(GM)エリック・デコスタは先週、ロースターを強化するために最も積極的に電話をかけていたという。わずかなポジションに狙いを定めつつ、デコスタGMはすべてに挑戦していた。

中でも注目すべきは、レイブンズがオールプロに選出された経歴を持つマイアミ・ドルフィンズのコーナーバック(CB)ザビエン・ハワードを獲得しようとしていたことであり、情報筋によると、後半戦に向けてセカンダリーに重要な選手を加えようとしていたようだ。これは彼らが話し合っていた主要な取引の一つに過ぎない。

とはいえ、あらゆる理由からハワードは現在、レイブンズのメンバーではない。例えば、ドルフィンズがハワードのような優秀な選手を手放す引き換えに、1巡目指名権のようなプレミアムな指名権を欲しがったからだ。それを実現するために、レイブンズはハワードの年俸1,378万5,000ドル(約15億6,000万円)の残額を一部、ドルフィンズに負担させたかったのだろう。

双方が努力し、誠意を持って交渉してきたが、トレードは実現しなかった。

ドルフィンズがハワードに関するトレードの話をしたのはこれが初めてではなく、ドラフト期間中にダラス・カウボーイズと同様の議論をしていたのは有名な話だ。

レイブンズの場合、序盤から負傷者が続出したこともあり、補強に力を入れていた。注目を集めた負傷者としては、ランニングバック(RB)のJ.K.ドビンズとガス・エドワーズ、CBマーカス・ピータース、レフトタックル(LT)ロニー・スタンリーなどが挙げられる。レイブンズは負傷者が出たわずかなポジションで取引の可能性を探っていた。

最終的にレイブンズはトレード期限を迎えた多くのチームと同様に、今いるメンバーを中心に前進していかなければならない。

【RA】