ニュース

ベアーズは「俺に十分過ぎる時間を残した」とスティーラーズQBロスリスバーガー

2021年11月10日(水) 15:32


ピッツバーグ・スティーラーズのベン・ロスリスバーガー【AP Photo/Matt Durisko】

ピッツバーグ・スティーラーズはマンデーナイトの第4クオーターで新人クオーターバック(QB)ジャスティン・フィールズ率いるシカゴ・ベアーズの反撃をしのぎ、ホームで29対27の勝利を収めることができた。

スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンは「われわれは耐え抜いただろ?」とチームの公式サイトで述べた。「これがフットボールというもの、ナショナル・フットボール・リーグというものだ。戦いは避けられない」

ベアーズがパントの態勢に入ったのは残り時間6分31秒、スティーラーズが10点リードする局面で、試合は決まったも同然だと思われた。しかし、パントリターンを担ったスティーラーズのワイドレシーバー(WR)レイ・レイ・マクラウドがファンブルし、こぼれ球をタッチダウンにつなげたベアーズが差を縮める。ベアーズのラインバッカー(LB)カシアス・マーシュが物議を醸すことになったトーンティング(侮辱行為)ペナルティを取られ、その直後にスティーラーズはフィールドゴールを追加した。

そこから手に汗握る攻防がさらに続く。

残り2分52秒の時点で26対20と負け越しのベアーズは、フィールズの活躍によって7回のプレーで75ヤードを稼ぎ、タッチダウンでドライブを終わらせ、1分45秒を残してリードを手にする。

スティーラーズのQBベン・ロスリスバーガーは「相手は俺に十分過ぎる時間を残した」と『Pittsburgh Tribune-Review(ピッツバーグ・トリビューン・レビュー)』に述べている。

素早いパスを駆使したビッグベンはWRディオンテ・ジョンソンへの22ヤードのパスや、タイトエンド(TE)パット・フリーアムスへの13ヤードのパスなどで敵陣の23ヤードラインまで迫り、スティーラーズをフィールドゴール圏内へと導いた。キッカー(K)クリス・ボスウェルがこの日3本目のフィールドゴールを決めてスティーラーズがリードを奪い返す。

ロスリスバーガーは「俺たちにはNFL屈指のフィールドゴールキッカーがいると個人的には思っている」とコメント。「タッチダウンは考えていなかった。フィールドゴール圏内に入ることだけを考えていた」

最後はスティーラーズのディフェンスが踏ん張り、ベアーズのKカイロ・サントスが放った65ヤードのフィールドゴールを失敗に終わらせている。

ロスリスバーガーは「このリーグに長くいれば、リードしていても安心できないことが分かるようになる」と話す。「どれだけプレーが良くても悪くても、途中で試合が決まるということはない。今夜の試合はまさにそういう試合だった。戦いは60分、場合によってはそれ以上になることを改めて実感させられた。最後まで気を抜いてはいけない」

最終的に勝利は勝利だ。スティーラーズが5勝3敗となり、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)内でプレーオフ進出圏内を維持していることだけが結果として残った。

【R】