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QBウィルソンの早期復帰は“卓越した回復の物語”とシーホークスHCキャロル

2021年11月10日(水) 17:09


シアトル・シーホークスのラッセル・ウィルソン【AP Photo/ John Froschauer】

シアトル・シーホークスのクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンはキャリアで初めて3試合を負傷によって欠場した。しかし、ウィルソンはそれを4試合にしようとはしていない。

ウィルソンはシーズン第5週に負傷した指の手術を受けた。当初のタイムラインとしては、最短でも6週間の戦線離脱が見込まれていた。しかし、わずか4週間でウィルソンは戻ってこようとしている。

シーホークスがグリーンベイ・パッカーズと戦うシーズン第10週の試合を前に、ウィルソンは月曜日に復帰の許可を得た。

シーホークスのヘッドコーチ(HC)であるピート・キャロルは月曜日にチームの公式サイトにて「卓越した回復の物語であり、これを自分のやり方で、スケジュールを前倒しにしてやり遂げるという意思を持った男の物語だ」と語っている。

「われわれが練習場にやってくると、彼はあちこちにボールを投げていた。彼は制限のある状態で初めて出てきて、実にうまくやった。それにかかわるすべてと言えば――ラスは挑戦するとわれわれは知っていたし、彼の身体がそれに応じられるかわれわれには分からなかったが、彼はやった。彼のチームは彼と共に取り組み、彼が見事な仕事をするのを助けた。したがって、一日ずつ進め、どうなるか見ていく。彼が復帰にワクワクしているのは分かるし、誰もが彼の帰還にエキサイトしていた。戻ってこられたことが驚くべき業績だ。練習場で投げるだけでも、素晴らしいことを達成している」

ウィルソンの急速な回復に対するキャロルHCの驚きは、スティーブ・シン医師のそれと匹敵する。ウィルソンの手術を執刀したシン医師も、ウィルソンの回復具合に“完全に驚いた”と述べていた。

キャロルHCがウィルソンを日曜日の先発に指名することはないかもしれない。しかし、短期間での復帰後にウィルソンがフィールドに立つ見込みはまだ残っている。

これだけ早い段階でのカムバックが現実的だと考えていたか尋ねられたキャロルHCは「ラスを知っているだけに、こういった週は想定していた。彼が何か奇跡的なことを完遂できれば、今週が彼のプレーできる週になるかもしれない」とコメント。

「骨折に6週間から8週間の判断が下されるのは誰もが承知していることであり、それも一端から見えるものだ。だが、われわれは彼には最も早くてどれだけのことが可能か、彼がそれをやってのけることは可能か、と考えた。そして、彼はやり遂げた。今日の練習にこぎつけ、彼は素晴らしい様子だったし、それ自体がものすごい業績だ。何かスペシャルなことができれば、今週にもそれが起こるという望みはある。われわれが考えているのはそういったことだ。彼には昨日の時点で出ていく準備ができていた。もし可能ならば、昨日の時点でプレーすることも望んでいただろう」

3勝5敗のシーホークスは現在、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)で10位となっている。しかし、上位のチームの多くが今週に敗戦しており、シアトルはポストシーズン進出の最後の座を手に入れるには絶好の位置にいる。ウィルソンの予定より早いフィールド復帰は、後半戦での連勝につながるかもしれない。

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