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自分ではなく勝利のためにパンサーズへ復帰したと強調するQBキャム・ニュートン

2021年11月13日(土) 11:04


カロライナ・パンサーズのキャム・ニュートン【AP Photo/Mike McCarn】

クオーターバック(QB)キャム・ニュートンがシャーロットへ戻ってきたのはファンを呼び寄せるためではない。

カロライナ・パンサーズの過去10年間を支えてきたスター選手は再びブルーとブラックのユニフォームを身にまとう。そして、シャーロットへの帰還は単に親近感があったからではないと言うニュートンは現地12日(金)、次のようにコメントした。

「この問いについて考えたとき、自分自身に“チームに何を求めているのか? その中で、特別な順序なしに、候補になるのか?”と問いかける。2つ目は、チャンスがあるかどうか、シーズン後半になっても出場できる現実的なチャンスがあるかどうか。3つ目は、どんなスキルセットがあって、そこで自分の才能を十分に発揮できるかどうか。チェックして、チェックして、チェックするんだ。もちろん、誰がどう見たって悩むことじゃなかったし、そこには慣れ親しんだ環境という付加価値もあった・・・」

「でも、もう一度言うけど、誰もがキャムの復帰やあれもこれも、そして3つ目も、と言いたがるのが要点なんだ。全然そうじゃない。本当に・・・。なんで俺がここにいるのか分かるだろう。策略のためじゃないし、チケット販売のためでもないし、シンデレラストーリーのためでもない。フットボールの試合に勝つためであって、それが心の中を占めているもので、そのために努力している」

ニュートンは28歳当時に全盛期を迎えた2017年シーズン以降、パンサーズで成功を味わっていない。直近のシーズンではタッチダウンパス数と1試合あたりのパスヤード数で自己最低を記録したこともあり、現在の状態には疑問が残る。しかし、ニューイングランド・ペイトリオッツでの最後のスナップでニュートンは、よりシャープになったように見えた。ペイトリオッツからはプレシーズン中にリリースされている。

それ以来、ニュートンは仕事をしてこなかった。そして、ニューイングランドが彼をカットした直後に活動を再開したが、パンサーズのマット・ルールHC(ヘッドコーチ)はニュートンが日曜日に出場する可能性は「あまり高くない」と金曜日に語っている。

現在4勝5敗のパンサーズには時間を無駄にする余裕などない。ニュートンはパンサーズを助けるために長く待機する必要はないと考えているようだ。

「昔から、準備をしないで済むように準備をしておくという言葉があるけど、俺はかなりの準備をしてきたと言える。でも、それはまだプロセスだ・・・自分が与えたくて、人に納得してもらいたい最大の影響は責任だと思っている。俺にはコーチの(マット)ルールやジョー(ブレイディ、攻撃コーディネーター/OC)から頼まれたことは、必ず実行するという責任がある。俺を信頼できるチームメイトとして認めてくれれば、みんなにも責任を持ってもらえる」

「P.J.(ウォーカー)からマット(バークリー)、さらにはサム(ダーノルド)まで、なんで、どうして、って混乱してしまうのも無理はないけど、こういう状況に対する心構えは、俺が知っている方法、そして他の人も知っている方法で、カロライナに誇りを取り戻すことだと約束できる。毎日、毎日、最大限の力を発揮するだけだ」

ニュートンはすぐにフィールドに出られるようにするために、ブレイディOCによるオフェンスを可能な限り多く会得することで最初の数日間を最大限に活用できる。ダーノルドは故障者リザーブ(IR)に入ったため、最低でも3週間は休むことになり、メンタル面での切り替えが早ければ、ニュートンはシーズン第11週には重要な場面でプレーできるかもしれない。8勝1敗のアリゾナ・カーディナルスとの対戦を控えるパンサーズは、来週を何とか持ちこたえるためにニュートンの補強が必要になりそうだ。

責任については、ニュートンは長い歴史の中で信頼できる存在であることを証明してきた。身体能力には疑問が残るも、その考え方は間違いなくポジティブだ。

ニュートンは「もう言うことはないよ。ずっと前から言いたかったことだけ言う」として、パンサーズのスローガンを口にして締めくくった。

「Keep pounding(打ち続けろ)」

【RA】