タイタンズ戦でQBテイサム・ヒルに「多くのパッケージ」を用意するセインツ
2021年11月14日(日) 23:02ニューオーリンズ・セインツがクオーターバック(QB)ジェイミス・ウィンストンを欠いた状態で前進する中、QBトレバー・シーミアンは現地14日(日)に控えるテネシー・タイタンズ戦で2試合連続となる先発出場を果たす予定だ。
しかし、ヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンは金曜日にシーミアンが先発を続けることを発表した一方で、QBテイサム・ヒルが何度か出場機会を得る可能性があるとも伝えている。
『NOLA.com』のルーク・ジョンソンによると、シーミアンが再び先発を務めることについてペイトンHCは「ああ、そのつもりだ」と話した上で「テイサムに使用するパッケージはいくつかある」と続けたという。
シーズン第8週に開催されたタンパベイ・バッカニアーズ戦の途中で負傷し、今季絶望となったウィンストン。彼のリリーフとしてシーミアンは出場し、チームは勝利を収めている。とはいえ、シーズン第9週に行われたアトランタ・ファルコンズ戦でシーミアンが先発出場を果たしたことには、プレシーズン中にウィンストンとQB1の座を争っていたのはヒルだったということもあり、多くの人が驚かされた。
シーミアンは過去2試合でパス70回中41回を成功させて408ヤード、タッチダウン3回、インターセプト0回をマーク。セインツ(5勝3敗)は膝を負傷しているランニングバック(RB)アルビン・カマーラが不在の状態でタイタンズ(7勝2敗)戦に臨むため、シーミアンのタスク――ファルコンズ戦での敗北から立ち直ること――はさらに困難なものとなるだろう。
シーミアンが指揮を執り、カマーラが回復している最中にヒルの出番が増えるのは理にかなっていると言えよう。
脳震とうによって連続欠場を余儀なくされていたヒルは復帰を果たし、ファルコンズ戦ではタッチダウンラン1回で4ヤード、タッチダウンパス2回で33ヤードを記録した。
ヒルがここ数シーズンで注目を集めている“スイスアーミーナイフ”のようなスタイルでより多くの参加を目指す中、シーミアンにもデンバー・ブロンコスに在籍していた2017年以来初めて、2試合連続の先発出場を果たすチャンスが巡ってきている。
シーミアンは「1週間の仕事のリズムをつかみ、体を動かすことで感触を得るのは良いことだと思う」と話し、次のように続けた。「そこでは何か言われているはずだ。今はその最中だけど、あまり考えている暇はないと思っている」
「俺たちは良い状態だし、良い計画もある。日曜日にまたプレーするのが楽しみだ」
セインツはシーズンを通してスコアリングディフェンスでリーグ5位に位置する守備陣に支えられており、シーミアンとヒルによるビッグプレーに期待したいところだ。もちろん、タイタンズが擁しているような強力な攻撃陣を相手にすると、それだけでは不十分かもしれない。
【RA】