NFLはトーンティングペナルティを科せられたベアーズLBマーシュに罰金
2021年11月15日(月) 00:05現地8日(月)夜に開催された試合でシカゴ・ベアーズのラインバッカー(LB)カシアス・マーシュに対してトーンティング(侮辱行為)ペナルティを科した判定をNFLは支持している――結果として、マーシュは次回の給与を減らされることになった。
マーシュがスポーツマンシップに反する行為をしたとして、リーグは本人に対して5,972ドル(約68万円)の罰金を科すことを金曜日に通知したという。『NFL.com』が伝えている。
マーシュは罰金の取り消しを求めて抗議する予定だ。
今回の通達はNFLのルールブックのセクション3第1項(c)を参照しており、そこでは特に「チーム間に悪意を招くような挑発的あるいは侮辱的な行為や言葉を使うこと」が禁止されている。
トーンティングはNFL競技委員会とコーチらによる小委員会がスポーツマンシップ向上のためにシーズンを通して指摘していたものだ。シーズン第9週を終えた時点で、審判は136試合中35回もトーンティングによりフラッグを投げている。
審判のトニー・コレンテは、第4クオーターでサックを決めた後にいつものように空手キックで喜びを表現し、ピッツバーグ・スティーラーズのサイドラインに向かって5歩ほど歩いたマーシュに対してフラッグを投げた。マーシュは何も言わなかったものの、スティーラーズのベンチをにらみつけたことでコレンテはフラッグを投げている――このプレーでベアーズは重要な第3ダウンを止めたにもかかわらず、それが帳消しとなり、最終的に29対27で敗れている。
コレンテが反則を取る前、マーシュとの間に短い接触があった。マーシュは試合後、サイドラインへ戻る際にコレンテから“ヒップチェック”されたと報道陣に明かしている。コレンテは代表取材記者にその接触は判定には関係ないと主張した。むしろ、「その選手がビッグプレーをした後、ピッツバーグ・スティーラーズのベンチエリアに向かって走り、彼らをバカにするような態度をとっているのを見た」と話している。
NFLはこのプレーと2人の接触についてのコメントを控えている。しかし、NFL審判部門で副社長を務めるペリー・フェウェルはフットボール運営部門の『Twitter(ツイッター)』アカウントに投稿された動画の中でマーシュが“ピッツバーグのベンチに向かって数歩進み、サイドラインに向かってある態度をとっていた”ことを指摘した――この投稿はマーシュの罰金に関してリーグが正しい判断をしたという考えを支持している。
そして、世間の不満をよそに、この問題はまだまだ続くようだ。
【RA】