チームに復帰するも「少しモヤモヤした」と明かしたパッカーズQBロジャース
2021年11月15日(月) 15:53現地14日(日)にフットボールフィールドに戻ってきたとき、グリーンベイ・パッカーズのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースは感情的になっていた。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査で陽性反応が出たことを受けてシーズン第9週を欠場したロジャース。シアトル・シーホークス戦でランボーフィールドに戻ってくると、パッカーズを17対0の勝利に導いた。
試合後にロジャースは「確かにいろいろな感情がある」と明かし、次のように続けている。「みんなのもとに戻ってこられたこと、ホームに戻ってこられたこと、そしてフィールドに戻ってこられたのは本当にうれしい。試合後にフィールドを歩いているとき、今夜で一番、感動したよ。確かに帰り道はちょっとモヤモヤした。そういった感情を全部、感じることができて、しかも、みんなのもとに帰ってこられてよかった」
ロジャースは17年間のキャリアを通してレギュラーシーズンの試合をそれなりに経験してきたが、11月中盤の試合後になぜこんなに「モヤモヤ」するのだろうか。
ロジャースは「こういうのを当たり前だと思っていない」と言う。「あのチーム――長年にわたって戦ってきた――に勝って、勝者としてフィールドを離れたのはうれしかったけど、単に、とても大好きで感謝しているプレストン(スミス)と一緒に歩いて帰れたのもうれしかった。観客からもああいった反応をしてもらって、今夜はちょっと特別だった」
ロジャースはパス37回中23回成功、292ヤード、タッチダウン0回、インターセプト0回をマーク。この日は風が強く、気温が氷点下に近い中でのディフェンス対決となり、37歳のロジャースは最高のパフォーマンスを発揮できなかった。
もちろん、ロジャースはチームから離れている状態でシーホークス戦に向けて準備をしなければならなかった。10日間の隔離を余儀なくされたロジャースは土曜日までリザーブ/COVID-19リストからアクティブ登録されていない。ロジャースはチームから離れていた10日間を「つらかった」と言い、チームメイトと同じ部屋や練習場で全く共に過ごさずに試合の準備をしなければならなかったのは困難だったと認め、次のようにコメントしている。
「確かに理想的じゃなかった。今週はずっと“Zoom(ズーム)”を使っていた。俺にとって一番の準備は練習でプレーを繰り返し、ウオークスルーをすること――2回、3回、4回と聞いているうちに、自然と身についていくんだ。マット(ラフルアーHC)が言いかけた言葉を補っているような感じ。ゲーム前に言ったように、今日はよりロン・バーガンディらしいものになるだろうと思っていた――時には言われたことをそのまま一語一語、繰り返さなければならないこともある。いくつかのプランについては自分なりに考えてみた。でも、マットが試合序盤で長いプレーコールを制限してくれたのは良かったと思う。ランプレーが多く、それに対する調整が少なかったから、少し落ち着くことができた。でも――確かに理想的ではない。来週は充実した1週間を過ごせるといいね」
ロジャースが陽性となったことを受けて、COVID-19プロトコルの実施状況が見直されたパッカーズは30万ドル(約3,400万円)の罰金を科せられ、ロジャースはハロウィンパーティに参加して1万4,650ドル(約166万円)の罰金を科せられた。ワクチン未接種の選手はチーム施設外でのチームの集まりに参加することが禁止されている。
ロジャースは隔離期間に組織の多くの人々が自らに手を差し伸べてくれたことを「特別なこと」、「意味のあること」だと語っていた。シーホークス戦での勝利は今シーズンのロジャースの物語に終わりを告げるものではないが、パッカーズのQBに新たな視点をもたらした一戦となった。
試合後にフィジカルな感覚について聞かれたロジャースは「ほとんどの部分でかなり良い感じ」と答えて「かなり良いプレーができたと言える。もちろん、レッドゾーンでの判断ミスはあったし、何本か投げ損ねたかもしれない。(中略)風の流れがよかった。第2クオーターに踏みつけられて、ちょっと気になったけど、風向きはとてもよかった」と続けている。
【RA】