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指は「問題なかった」と語る一方で「2回の下手なプレー」を敗因に挙げたシーホークスQBウィルソン

2021年11月16日(火) 13:12

シアトル・シーホークスのラッセル・ウィルソン【AP Photo/Matt Ludtke】

2021年シーズン以前、シアトル・シーホークスのクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンは一度も欠場したことがなく、完封負けを喫したこともなかった。

今や、どちらの記録も途絶えてしまっている。

投球側の指の手術を受けたことにより3試合を欠場していたウィルソンは、ランボーフィールドで行われたグリーンベイ・パッカーズ戦で復帰を果たすも効果的なスローイングを発揮できず、チームは17対0で敗れている。

キャリア初の完封負けを喫し、パス40回中20回成功、161ヤード、インターセプト2回、パサーレーティング39.7という結果に終わったにもかかわらず、ウィルソンは手術で修復した指に問題があったわけではないと語っている。

『ESPN』によれば、ウィルソンは「指は問題なかった。今夜の問題は下手なプレーを2回してしまったこと。それが実際のところだ」と明かしたという。

本人の目には2回しか悪いプレーがなかったかのように映ったかもしれないが、ウィルソンはこの日、パッカーズの有能な守備陣を相手に多くの投球でミスしている。『ESPN.com』の“ESPN Stats & Information(ESPNスタッツ&インフォメーション)”によれば、8回のオーバースローを含み、10回のパスがインコンプリートに終わったとのこと。また、『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、予想を7.2も下回るパス成功率だったという。また、ウィルソンは特にパッカーズのプレッシャーに弱く、その際はパス12回中4回成功、33ヤード、インターセプト1回、パサーレーティング7.6となっていた。

ウィルソンにはこの試合で身体面よりもメンタル面に重大な問題があった。3対0でパッカーズがリードしていたとき、ウィルソンはエンドゾーンでインターセプトを食らったのだ。また、ワイドレシーバー(WR)タイラー・ロケットへ向けて祈りを込めてボールを投じたが、ロケットが2人がかりで止められたことにより2回目のインターセプトを喫している。

「たくさんプレーしているんだから、そういうのを後からとやかく言いたくない」とウィルソンは言う。「でも、ああいう一進一退を繰り返す試合では、ミスをなくしてフィールドゴールを蹴ることができれば3対3になるし、そこからが勝負になる。3対3になったら0対0としてプレーを続行できる。すでに言ったように、ああいうことが起こったのは100%自分の責任だ。他の誰のせいでもない」

ウィルソンは従来のタイムラインよりも早くリハビリを終え、手術後わずか1カ月で復帰している。とはいえ、ウィルソンを日曜日の試合に出場させるという決定を見直さなかったヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルは次のようにコメントしている。

「彼はいくつか下手なプレーをしていた。準備が整っていたのか、といったことが気になるのは分かる。準備はできていたのだ。他には何もなかったし、今回の結果につながる情報は他に何もなかった。彼は気合を入れて追いかけていたし、今日はいい仕事をしてくれた。相手ディフェンスが良くて、われわれは必要な点を稼ぐのに十分な展開ができなかったのだ。彼らもやるまではできていなかったし、逃したチャンスは大きかった。悔しいよ。今回は本当にチャンスだったし、それを感じていたし、分かっていたのに、運よく適切なタイミングで適切にプレーできなかった」

今回の2桁差での敗北によってシーホークスは今季3勝6敗となり、プレーオフ進出の可能性まで2勝差となっている。来週に行われるアリゾナ・カーディナルス戦を皮切りに連勝を収め、シーズン後半戦で巻き返すためにはウィルソンの活躍がさらに必要とされるだろう。

【RA】