NFL、サンクスギビングデーに向けてCOVID-19プロトコルを強化
2021年11月18日(木) 14:31アメリカ国内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者数が増加しつつある中で、NFLはサンクスギビングデーに向けて強化したCOVID-19プロトコルを施行すると『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが伝えている。そこにはマスク着用義務や休日後の全選手およびスタッフを対象とした2回の検査の実施、また、各クラブが友人や家族への検査を提供することの推奨などが含まれているという。
リーグは現地16日(火)に全32チームに送った覚書で今回の措置について通達したとペリセロはつけ加えた。11月25日(木)から12月1日(水)に施行されるこの一時的なプロトコルでは、全選手とスタッフがワクチン接種状況を問わず屋内でマスクを着用することを義務づけている。また、サンクスギビングデー(11月25日)の祝日が終わった後、組織の全メンバーが月曜日と水曜日に検査を受ける。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えたところによれば、NFLのチーフメディカルオフィサー(医務部長)であるアレン・シルズ医師は水曜日に行われた電話会見にて、現在、リーグでは今季を通じて最も多くのCOVID-19の陽性者が出ていると話したという。
最近のデータはプロトコルが強化された理由の一つであるものの、昨年のような制御できない感染拡大の兆候はないとラポポートはつけ加えた。
2020年の終盤、NFLはシーズンの終わりを壊滅させかねないアウトブレイクを防ぐべく、全チームを集中プロトコルに置いていた。2021年の10週を通して、COVID-19を理由にスケジュール調整が行われた試合はない。
火曜日の通達により、各チームはワクチンを接種していない選手のフィールド外での活動に対する制限を敷かなければならないことを再認識させられた。違反があった場合は“クラブがこれらのプロトコルを実施できていないことが分かった際に、そのクラブへの懲罰が科される可能性”がある。また、ウエイトルームとカフェテリアにはビデオカメラによる監視を行わなければならない。NFLは施設内の違反について確認すべく、監視カメラの映像を“定期的に調査”してきた。
COVID-19の症状を自己報告して実質的に試合から除外されたピッツバーグ・スティーラーズのクオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーの例に触れ、シルズ医師はその判断は称賛すべきだと語っている。
「それは難しい一歩であり、成熟度の高さや思慮深いリーダーシップの役割を反映している。それこそわれわれが全員に推奨するものだ」とシルズ医師は述べた。
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