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WRブラウンについての報道を受け、ワクチンカードに不正はないとバッカニアーズ

2021年11月19日(金) 11:21


タンパベイ・バッカニアーズのアントニオ・ブラウン【AP Photo/Matt Rourke】

現地18日(木)、タンパベイ・バッカニアーズは全選手から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンカードを受け取ったと明かした。声明の中で、バッカニアーズはすべてのカードを受けとってチームの職員による確認を済ませており、“不正行為は観測されなかった”と述べている。

バッカニアーズがこの声明を出す以前、『Tampa Bay Times(タンパベイ・タイムズ)』が元シェフの話として、ワイドレシーバー(WR)アントニオ・ブラウンが偽造されたCOVID-19を取得した疑いがあると伝えていた。この記事はブラウンのガールフレンドと、ブラウンが雇っていたシェフとのやりとりだとされるテキストメッセージを引用しており、その中でブラウンのガールフレンドが、ブラウンにはジョンソン&ジョンソンの偽造ワクチンカードに500ドル(約5万7,000円)を払う意向があると送っていたという。

また、ブラウンの元シェフであるスティーブン・ルイスは、ブラウンから1万ドル(約114万円)の負債が回収できていないとも話していると『タンパベイ・タイムズ』は報じている。

ブラウンの弁護士であるショーン・バースタインは木曜日に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートに対し、ブラウンは新型コロナウイルス感染症のワクチンを接種済みだと話した。

バッカニアーズの声明にはこう記されている。

「このオフシーズンに組織全体を通じた集中的な教育プロセスを行い、COVID-19のワクチンの利点を強く伝えた後、われわれはタンパベイ・バッカニアーズの全選手からワクチンカードを受け取り、リーグのポリシーに従って確立されたプロセスを通じて必要な情報をNFLに提出した。すべてのワクチンカードがバッカニアーズの職員によって確認され、不正行為は確認されなかった」

NFLはブラウンの報道を受け「われわれはその報道について把握しており、チームと連絡を取っている。この件については調査する予定だ」とする声明を発行している。

ラポポートは職員と選手のワクチン接種状況の照合はチームが責任を持つことだと指摘。また、照合プロセス内で何らかの問題があったと報告したチームはないという。

職員や選手に偽造カード使用の試み――連邦犯罪にあたる――があった場合、リーグの個人行動規範による調査が行われる。ラポポートは偽造カードの使用は違法かつ組織に健康と安全上のリスクをもたらすものであり、夏に行われたCOVID-19関連のビデオカンファレンスにおいて、各チームがワクチンカードの精査について指示されたとつけ加えた。

バッカニアーズのヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンスは2021年シーズンが始まる前、自分のチームは100%ワクチン接種済みだと報道陣に話している。

バッカニアーズは夏に、ワクチン接種の利便性を高めるためにクリニックを設置していた。

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