「アメージングな」RBテイラーのプレーをもっと見たいと話すコルツHCライク
2021年11月19日(金) 11:57インディアナポリス・コルツのランニングバック(RB)ジョナサン・テイラーは今季、ラッシングヤードでリーグトップタイにつけている。また、通算キャリー数161回でこの記録を出した。
テイラーはキャリー数にこだわっていないだろう。ただ、過去10試合で試合平均16.1回のキャリーを記録している。1キャリーあたりのヤード数は5.8で有資格のランニングバックの中では2位だが、現在負傷中のテネシー・タイタンズRBデリック・ヘンリーがここ数シーズンで達成した、目を見張るようなキャリー数には及んでいない。
ヘッドコーチ(HC)フランク・ライクはテイラーがボールに触れる機会をさらに増やしたいと考えている。
現地18日(木)に『SiriusXM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)』に出演したライクHCは「ジョナサン・テイラーはアメージングな選手であり、人物でもある。今、彼が受けている仕事量を見ても、働きすぎだとは思わない」と語り、こう続けた。
「実際、多くの人から今以上に彼を起用すべきだと言われている。キャリーに関しては1試合に18回から20回程度させて、パスゲームでもずっと彼を狙うようにしている。それを構築していきたいと思っている。本当はもっと増えてほしいのだが」
(中略)「彼は驚異的な選手だ。ほとんどの出場機会を得るだろうね。ナンバー2バックのナイヒーム・ハインズも出場するし、彼が担うレップスは(テイラーの)次に多くなるだろう。マーロン(マック)、私はマーロンを好んでいる。マーロンは本当に良いランニングバックで、もっと活躍すべきだ。とはいえ、ジョナサン・テイラーの活躍ぶりを見ていると、それを正当化することができない」
テイラーはビッグゲインを奪うチャンスを待つランナーから、すべてのダウンでブロックを活かしてタッチダウンを決められるような脅威の存在へと急速に進化を遂げた。パスゲームでも成長を見せ、わずか10試合で自身の新人時代のレシーブヤード数を上回っている。テイラーは第1ダウンや第2ダウンといった限定的な場面ではなく、すべてのダウンで活躍するのだ。その実力はポジションに関係なくコルツでトップ5の武器になると考えられている。
「ジョナサン・テイラーというスターがいることをコルツは知っている。“HBO Max”で“#ハードノックス イン・シーズン”を配信中」
ハインズはテイラーほどではないにしても、ランとパスの両方でスピードを発揮して相手の脅威となっている一方で、マックは単純にコルツから必要とされていないため、出場機会があまりない。ライクHCが示唆していたように、コルツはマックを起用したいと思っていながらも、大幅に起用する余裕は持ち合わせていないのだ。
その最大の理由はテイラーのパフォーマンスであり、最も重要な統計でリーグトップレベルにあることだ。かつて“メインRB”として期待されていたテイラーは、キャリア2年目にして自身初のプロボウル出場を果たす可能性があるほどのスター選手に成長した。コルツは近いうちにテイラーにボールを渡すことをためらうつもりはなく、ためらうべきではないと言えよう。
【RA】